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ようこそ! クラフトチョコレートの世界へ。

チョコロンブスさんの産地別シングルオリジン

みなさん。チョコレートの産地を聞かれたらどこの国と答えますか。

チョコレートは産地と生産工程によって、見た目、香り、味、総合的な印象はかなり異なるのです。チョコレートの世界を少し覗いてみませんか。

今回は、福岡県北九州市でカカオ豆から板チョコレートになるまでの全ての製造工程を行う『チョコロンブス』さんから、6種類の産地別の食べ比べができるチョコレートを取り寄せてみました。

6つの産地
ガーナ
メキシコ
ベネズエラ
ウガンダ
タンザニア(キロンベロ)
トーゴ

https://chocolumbus.shopselect.net/


購入させていただいたのはこちら。向かって右側のブラウンの四角い包装に産地別のチョコレートが入っております。

産地と焙煎で色が違うチョコレートたち

じゃじゃーん。まず、見てください! 色がぜんぜん違う。。。ウガンダ、ベネズエラなどはブラックですが、タンザニア、メキシコなどはブラウンです。

焙煎の違いで色が異なるのかなと思っていたら、チョコロンブスの得居さんが丁寧に教えてくださいました!

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チョコレートの色についてですが、多少は焙煎による色の違いもあるとは思いますが、実は当店に入荷してきた時点で既にカカオ豆の色に違いがあるんです。

この写真にあるように、取り寄せた時点で産地によって色が違うんです。

こちらは、ローストして皮を剥いてカカオニブ(胚乳)を磨砕している写真です。向かって左がメキシコ、右がウガンダです。実はウガンダが、今ある豆の中で一番胚乳の色が黒いです。

色の違いがどこからくるのかは確かではないですが、フレーバーは品種よりも、土壌や発酵具合の影響が強いと思っています。(得居さん)
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なるほど。チョコレートになった製品から、豆の状態の時や、土壌や発酵のことに思いを巡らせるのも面白いです。

チョコロンブスさんは、チョコの製造と販売の両方を行なっている。

チョコロンブスさんは、いわゆる「Bean to Bar(ビーン・トゥ・バー)」、カカオ豆(Bean)から板チョコレート(Bar)ができるまでの全工程を自社で一貫管理して製造する製造スタイル。いわゆるメーカーと販売の両方をおこなっているのです。大量生産に特化した製造方法で作られる安価で均質なチョコレートとは、ぜんぜん違う味わいがあるのです。

五感を使った『お作法』

こちらは、チョロコンブスさんから送られてくるチョコレートに同封されている五感を使った『お作法』シート。

思ってみれば、五感を使った言葉ってほぼ全部動詞ですね。生きているーって感じ。シートを参考にしながら、自分なりに五感を研ぎ澄ませてみましょう。普段の言語的な世界から、チョコレートを媒介にして、一瞬にして身体的な世界へ飛んでいけそうです。

こちらは、シートを参考にしながら、私なりの五感を使った感じ方です。スルーしてくださってOK(笑)。

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▼香る
封を開けると広がる香り、深呼吸をしっかりしてから、鼻の感度を高めて、十分に香りを楽しみましょう。バナナ、レモン、オレンジ、ココナッツ、パイナップル、マンゴー、イチヂクなど。。さまざまな印象が立ち上がってきます。誰かと一緒に食べて、感想を言い合うなんていうのも、ゆっくりとした時間の楽しみ方ですね。

▼見る
チョコの色の濃淡、そして艶やかさを楽しみます。チョコロンブスさんのチョコの形が結晶になっているのは、チョコレートが世界に流通していて、みんなが好きになったのは、油や糖分を上手に結晶化させたことに由来するのだと思います。

▼触る
ツヤツヤのチョコレートを触れるのは嬉しい感覚がたちあがります。触っただけで溶けちゃうチョコレート、皮膚では解けないけど、口の中ではとけるチョコレート。溶解する温度の違いもわかります。

▼聴く
パキッと割ったときの音、気持ちいいですね。音の高低差でも硬度が分かるかもしれません。『ASMR チョコレート 割る 刻む』なんて調べてみると、音フェチのアップしている動画がたくさんでてきます。


▼舌で溶かす
いよいよ口の中へ。噛まずに下の上で転がす。ゆっくりと表面が溶けていって、カカオの油と結晶化していた、砂糖やミルクが一斉に溢れてきます。その変化を楽しみましょう。思わず笑みがでちゃいます。

▼味わう
いよいよ味を感じます。酸味、苦味、渋み、甘味。キャラメル、コーヒー、ミルク、スモーキー。
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産地別の味の感想

それでは、実際に感じた味の感想を書いてみようと思います。今回のチョコレートはすべてカカオ70%です。

ウガンダとトーゴ+ニブ

▼ウガンダ
イチジクっぽいフルーツ感を感じます。口に入れた瞬間から広がるほどよい苦味を味わっていると、奥から甘味が訪れます。食べる際に口を閉じて鼻から空気を抜きながら食べると、よりイチヂクなどのフルーツ感を楽しめます。ラム酒と合わせたい気分です。

▼トーゴ+ニブ
トーゴにはカカオニブがトッピングされておりました。背面をみると、よくわかります。カカオニブとは、カカオ豆を発酵、ローストして小さく砕き、外皮と胚芽を取り除いて胚乳(ニブ)だけにしたものです。

カフェモカのような雰囲気を感じます。とてもマイルドな口溶けで、まるでミルクが入っているよう。カカオニブというスーパーフード付きなので、朝、ミルクと一緒にいただくと、それだけで午前中は乗り切れそうです。


ガーナとベネズエラ

▼ガーナ
日本人に馴染みのある味だからか、素朴さを感じました。キャラメルやココナッツのような風味があり、嬉しくなります。飲み込んだ後も香りの余韻がありました。慣れ親しんでいるとはいえ、改めて感じて直してみると、上品なコクと苦味だなと思います。日本貿易統計によると、日本の2020年の年間輸入チョコレート48,533トンのうち、38,564トンがガーナからの輸入だそうです。日本人のチョコレートの印象は、ガーナから作られているなと直感できます。

▼ベネズエラ
口の中で溶け出した感じが優しくてミルキーさを感じました。それからストロベリーのような風味も立ち上がります。雑味が少なくバランスよくて、高級ケーキに使われていそうな感じです。これだけでチョコケーキを食べている感じです。自分でお菓子を作る時には、ベネズエラを使おうと決めました。

メキシコとタンザニア

▼メキシコ
めっちゃフルーティーです。口溶けと共に酸味と甘味が前にでてきます。かといってしつこさはなくて、後味あっさり。個人的な好みとしては、今一番推したいかもしれません。上品でうっとりします。メキシコの印象変わった。うまー。リピート確定です。

▼タンザニア
一番酸味を感じたかもしれません。ベリーやプラムのような感じです。ドライフルーツを食べているみたいです。思わず、おもいっきり深呼吸したくなっちゃいます。


チョコロンブスさんによる、国別の解説はこちらです。どうやって仕入れたのかも書いてあります。現場感があって、めっちゃ信頼できる。。


カカオ豆は、産地だけでなく収穫年によっても豆の状態や味わい、香りにが違います。それってボジョレーヌーボじゃんと言いたくなりますが、ワインやコーヒーと同じように楽しめるのです。カカオ分が70%以上でも苦くないし、産地や年代別によってこんなにも個性的で味わいが異なることを体感できるなんて人生丸儲けです。

しかし、そこにはその年のカカオの状態を見極めて『選別 → ロースト → 粉砕 → 手で分ける → 精錬 → 熟成 →調温(テンパリング) → 成形 → 熟成』する作業が必要です。さらに、現地での仕入れ交渉、そして販売窓口を担当するといった手間暇が必要なんです。

それをチョコロンブスさんはやってくれている!! ありがたや、ありがたや。

アマンド ショコラ

今回購入した『産地別の6種類のミニチョコレートとアマンドショコラの詰め合わせ』のアマンドショコラも紹介します。


じゃじゃーん。うっうまい。

いままでに食べたことのない、アーモンドが弾ける時のパチっとした食感と、弾けた瞬間に広がる香ばしい香り、そして広がる甘苦さがたまりません。いままでのアーモンドに感じていた胃にくる重さや、ねっちょり感はぜんぜんありません。

USエクストラNO.1(米国農務省によるアーモンドの等級)の高品質のアーモンドを、ミネラルが豊富で天然のオリゴ糖を多く含む甜菜糖でキャラメリゼし、チョココロンブスさんのクラフトチョコレートでコーティグしているそうです。

チョコレートは貨幣だった。

古代からメソアメリカ(北米大陸のマヤ文明、アステカ文明に代表され、スペインによる征服以前のメキシコ高原・ユカタン半島などにみられる文明のこと)時代は、カカオは薬や貨幣としても利用されていたそうです。日本の米のような扱いですね。16世紀の記録によると、メキシコではカカオ豆一粒で、トマト一粒、100粒でウサギと交換できたそうです。こんかいの食べ比べを経て、チョコレートの価値がよくわかってきました。とりあえずメキシコチョコはリピート確定です。これからもチョコレートを深めていきたいです。

購入はこちらから

食べ比べセットを、フェアトレードコインで購入したい方はこちらからどうぞ。フェアトレードのお店を応援するコミュニティ通貨である『フェアトレードコイン』でも支払うことが可能です。

D  9,000円 チョコロンブスの板チョコレート 全部セット
E  10,000円 産地別シングルオリジンのチョコレート満喫セット

上記であれば、食べ比べできます。メキシコおすすめ。しつこい(笑)。 もちろん他の商品もたくさんあります。

カカオによって染色した風呂敷もかっこいい。

この記事の本編は終わりました。ここはおまけです。

いまなら、カカオ染色による風呂敷も同時に購入できるかもしれません。すでに販売終了していたらすいません。

F、【限定】カカオ染風呂敷とチョコロンブスギフト 特別セット価格の10,000円(税込10,800円)

こちらを購入すると、なんとカカオ染色した風呂敷でチョコレートが包まれて送られてきます。

こんな感じで、風呂敷につつまれてきます。
中身はこちら
広げるとなんと縦横70センチの大きさ。ほんとに風呂敷サイズ。

サイズはなんと縦横70cm。ほんとうに風呂敷サイズです。物を包む用途だけでなく、敷物や壁飾りとしてもいけそうです。

廃棄するカカオ豆の皮を再利用して、岩手県一関市の京屋染物店に制作を依頼したそうです。下記の記事から制作の様子を見ることができました。

https://chocolumbus.com/column/sdgs/entry-235.html

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