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324万トンの事業系食品ロス、解決の糸口は

生活者の手に届く前に廃棄される食品たちーー事業系食品ロスの発生量は最新だと324万トンにのぼり、食品ロス全体の54%を占めます。

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業界の外にいるとブラックボックスのように全体像が見えにくいこの事業系食品ロスの問題について理解を深めたく、私が担当するFoodClipで各方面に取材して特集化しました。今回は一部ハイライトでご紹介していきたいと思います。

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🥕「びっくりドンキー」では20年前から着手。
店舗の生ゴミを資源にし廃油をアップサイクル

「食品ロス」の課題に20年以上前から取り組んできたのが、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」などを運営する株式会社アレフ。1997年から生ごみ粉砕乾燥処理機を導入したり廃食用油アップサイクルにも積極的に取り組んでいます。

渡邊氏(以下、渡邊):1990年代、廃棄物焼却施設等から排出されるダイオキシン類による汚染が社会問題となっていました。店長会議でその問題について話し合った際、焦点があてられたのが店舗から排出される生ゴミでした。当時、1店舗から廃棄される生ゴミは1日に50kg。せっかく農薬や化学肥料を使わずこだわりの食材で作った商品の一部が、ゴミになり焼却場に運ばれてしまう。この現実を目の当たりにした創業者の庄司昭夫が、「食品廃棄物は、肥料としてリサイクルしよう」と。メーカーと共同で生ごみ処理機を開発し、1997年に導入を開始しました。

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🥕事業食品ロスは、どの工程でなぜ発生するのか。

食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザーの井出​​留美氏には、業界内の構造ついて教えてもらいました。業界の商慣習である1/3ルールや利益相反といったコンビニエンスストアの構造について教えてもらいました。


🥕エコイートの食品ロス解消の新ビジネスモデル

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本来食べられるのに廃棄される食品がある一方で、恒常的に栄養不足の状態にある人たちが世界中にいるのも現実です。
事業者から廃棄予定品を引き受け「エコイート」で販売、慈善団体や生活困窮者への支援をおこない、食品ロス削減と啓発活動をおこなっているNPO法人日本もったいない食品センター。代表理事の高津氏に取り組みの背景や事業モデルについてうかがいました。


🥕食品ロスをはじめSDGsを叶えるプレイヤーたち。

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標、SDGs。変化へのカギとなるフードテックは、今後どのように進化していくのか?フードテックに精通するクックパッド住さんによる、カオスマップを交えた前後編の2回に渡る解説。

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他にも食品ロスに関する記事をまとめています。




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