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[FoodTrend] Withコロナ時代は煮物回帰? 変化する調理行動

ニューノーマル/ノーノーマル時代と言われるようになって数ヶ月。気づけば季節は秋から冬の入り口に差し掛かり2020年も残り2ヶ月となりました。

日常の暮らし方では、パンデミック以前に戻るものもあれば、不可逆的な行動も確認されはじめています。

私の守備範囲とする”食”領域でも様々な変化が起きていて、この変化が一時的なのか定着への一歩なのか…現段階では言い切れませんが[今の生活者の意識・行動]を教えてくれる視点も多いですよね。


私が責任者をしているFoodClipでも食領域の変化を解説しています。
ここでは紹介と私の考察もご案内させてください。

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🍲 Withコロナ時になって、煮物関連レシピが人気。

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テレワーク実施率は全国でみると2割〜3割程度ではあるものの、学生の在宅時間増加や週末の在宅時間もふくめると、やはり前年同期でみると「自宅での時間が増えている」ことでしょう。それに合わせて「探すレシピにも変化」が生まれています。

詳細はぜひ、この記事を読んでいただきたいのですが、在宅時間は増えたことで「下ごしらえの時間」や「煮込む時間」が確保できるようになったことや、「工作気分でカスタマイズしながら作れる料理/角煮やカレーなど」への興味が高まっていることが一因でしょう。
本格的に寒くなる季節がやってきます。鍋や煮物、スープなどをコトコトと煮て冬の暮らしを楽しみたいですね。


🍞 下味冷凍+食パン=下味冷凍トーストに注目。

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下味冷凍ってご存知ですか?
完全調理された作り置き・常備菜とも異なり、半調理した食材を使う時に取り出して活用する「自家製ミールキット」的な存在が近年受けています。

※作り置きの可視化はぜひこちらの記事をお楽しみください。

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そんな「下味冷凍」にも最近は変化がありまして。
食パンに下味をつけてストックしておく「下味冷凍トースト」というもの。この手のアイデアを考える方々は本当に天才だなと毎回深く思う…。

食パンを冷凍する、という行動の起点には高級食パンの存在があります。一斤ごとで販売する食パンの正しい保存法は冷凍なんですよね、そこから「パンは冷凍してOKなんだ」という認識が食パンファン領域で広まり、常識という壁を超えられたようです。

ピザトーストなどをストックしておくと、小学生程度の子どもならササッと朝食準備もできてママもパパもハッピーに。下味冷凍トーストという名称はもっと広まっていきそうだなと思っています。


その他にもこんな切り口の記事もあります。


パンデミック以前に回復する調理行動と、変化が定着する調理行動。
それに注視しつつ、その差分は何か?と見ています。
これは明確な境界線ではなくてグラデーションだと思いますが、その濃淡を整理すると「関与者の態度変容」なんだろうなと一旦私は認識しています。

回復する食領域の事象は、新常態のあり方で補完できなかった感情に起因することが多いような気がします。(人とのつながることの一体感・安心感、セレンディピティな出会いによる気持ちの高揚)、
定着するものは、それが補完できているもの。パンデミック以前よりも無理がなくて気持ちが穏やか・高揚できているもの。

まだまだ整理が足りませんが、そんなことを考えながら冬の季節を楽しみたいと思います。


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