お加持教室9 美しく瞑想をする

最新の脳科学では、人の意志は、脳がつくっている幻想ではないかと言われています。1983年に行われたベンジャミン・リベットという生理学者の実験で、好きなタイミングでボタンを押す時に、押そうと思った2秒前から脳が勝手に活動を始めているという衝撃的な発見がありました。人が意志でボタンを押しているのではなく、脳の神経活動が先行して意志は動かされていると言うのです。
 また、意識と無意識はよく氷山に例えられますが、脳にも海の波に似たゆらぎというものがあり、そのゆらぎが大きくなった時に、無意識が表面に現れるとも言われます。
 

 そして人の脳は、最初は意識しておこなうことを、何度も行うことで無意識にできるよう自動化してゆく部分があります。家の鍵をかけることや、泥酔していても家に帰り着くことなどです。自動化することは、正確にできることだけでなく、早くおこなうことができます。
 
ところで、日常の生活を観察してみると、脳の神経活動から先行して意志が動かされる、それでも遅いと思われることがたくさんあります。例えば車を運転していて事故に遭いそうになる時、このようなシステムでブレーキを踏んでも間に合わないことになってしまうのです。私たちのまわりをめぐっている経脈(けいみゃく)、一般的にはオーラと言われるものが、外の状況をより早く察知することにより、危険から回避することができるのです。
 
そして、脳の神経活動、実はこれも経脈の一部であり、経脈のはたらきのほんの一部です。経脈は、最も早いスピードで活動し、私たちを支えてくれています。私たちに経脈が備わっていることで、どんなにか奇跡的に守られ生きていられるのでしょう!

では、自分でこの経脈を整えるために一番効果のあること、それは瞑想をすることです。瞑想とは、宇宙と一体になること。宇宙と一体になることで、人は心の安らぎを得ることができて、体を一番良い自然な状態に戻すことができます。そして、外に対していち早く反応できる状態です。
坐って目を閉じ、自分を自然な状態に戻してみましょう。
瞑想をしている姿が美しく見えているのなら、きっと宇宙と一体になっていますよ。
 
 2022年6月7日

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