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お加持のレッスン、下げてもダメなら引いてみる

押してもダメなら引いてみる、ということばがあります。
この場合、押してもというのは、下げてもという意味で、引いてというのは、下に力を足すことで自然に降ろすという意味。

本日のお加持です。頭から胸にかけて鬱滞がある患者さん。
そのあたりの気を下げれば、簡単に鬱滞は取れると思い、経絡人形の胃経を下げたり胆経を下げましたが、なんだか上手くいかない。これは悪血があるせいで気が下がらないのかと考え、血液循環を良くしようと、イメージで心臓をなでても、なんだか上手くいかない。

時間ばかり進んで少しも治せていない。このまま、帰すわけにはいきません。

今一度、体全体の解剖図を見てみたら、腎臓のところで手が止まりました。そうだった、以前彼女が服用していた漢方薬も腎臓をしっかりさせるものでした。上から下げることをするのではなく、下をしっかりさせなければいけなかった。腎臓だけ触るくらいの気持ちで、気が入るように腎臓にじっと手をかざしていたら、気が入ったかなという感覚とともに、胸の鬱滞が抜けてきました。
ご本人の自覚も変わってきました。ホッ、です。

以前の漢方薬を再び服用してもらうようアドバイスして、様子をみてもらうことにしました。


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