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四月二十八日@コトル・バール

朝はゆっくり起きて、朝ごはんをいただく。昨日食べたモンテネグロの朝食と同じようなものが出てきた。友達のお母さんのお料理はどれも美味しい。忘れ物がないかを確認して、お母さんとハグをしてさよならを言う。また、必ず会いに来ようと思う。

十時半のバスに乗ってコトルまで移動する。ニクシッチは内陸にあったが、モンテネグロの海側まで出る。一時間ちょっとほど。バス道は険しく、かなり揺れたので、友達が「これだからバスは嫌」という。

着くとすぐに海が見える。山に囲まれているので、最初湖かと思ったが、海のようだ。観光に旧市街地へ入り、ジェラート(ラベンダーとレモン)を食べたり、お店でピアスを買ったりする。日本人も数人いた(なんでまたモンテネグロと思ったが、そういえばゴールデンウィークが近いので、特別観光客が多かったのかもしれない)。お昼は、友達のオススメのピザ屋さんで持ち帰りをし、ニクシッチのビールを買って、海のそばで食べる。

昔パートナーとここに住んでいたらしくて、友達は色々詳しい。コトルに泊まるところもあるから、滞在できるよと言ってくれたが、この後はさらに南のバールというところに行くことにする。次回、もっと時間があれば滞在してみたい。ニクシッチもそうだが、コトルもたくさんの城塞があって、登ってみたいものだ。

バスに乗るまでバス停近くのカフェでお話する。既婚男性は信用できないという話で盛り上がる。まぁ、既婚ということに限ったことはないが、信頼が置けそうな肩書きを持っていて、信頼できないことをする人がいるという話。

バスの時間になり、友達はニクシッチへ、私はバールへ。ハグをして、またすぐ来るねという。本当にすぐに戻ってきたいぐらい私はモンテネグロが好きになった。

バールまではバスで一時間ほど。海岸線を走るバスなので、外をみているだけでとても楽しい。バスは終点なので、どこで降りるか気にせず、ぼーっと乗り続ける(ニクシッチからコトルは友達がいなかったら(もしくはコトルという街の雰囲気を知らなければ)うっかり降り忘れたかもしれなかった)。

バールに着くと、コトルよりもニクシッチよりも、何もないようなところに出る。十数分歩くと今日泊まるホステルがあり、着いてみると世話係の人が出迎えてくれた。今日のお客は私を含めて三人で、二人のロシア人とのこと。ホステルの前に広い庭があって、なんかよくわからない人たちがたむろっている。ホステルのボランティアのポルトガル人男性とポーランド人女性。

施設(というか寝る場所と別棟のキッチンしかなかったが)の案内を受け、世話人の人と話していると私のポドゴリツァの発音が正確だねと言われる。僕が来た時は、「ポドゴリカ」と言って矯正するのに時間がかかったという。ここで知ったがこの世話人の人はスペイン人らしい。マドリードで育ち、バルカン地方を旅しているうちにバールが好きになり、入り浸っていると新しいホステルを作る計画に携わることになり、今に至るとのこと。人には人の人生がある。

イースターの日だから色々お店が休んでいるかもしれないが、一応オススメの食べ物屋さんを教えてもらって、夜ご飯を食べに行く。そういえば大好物のチェバピを食べてなかったことに気づいた。外にバーベキューが設置してあって、そこで直接焼いてハンバーガーやチェバビを出してくれる店が駅前にあるということだったので、そこでチェバプチチをいただく。

これとワインをいただいて300円ほどだった。驚くほどの安さである。驚いてこのことを後にあったバックパッカーの人に話すが、隣国のアルバニアはもっと安いらしくて、アルバニアへの興味が湧いてくる…。

部屋に帰って、シャワーを浴びてすぐ寝る。その頃キッチンのある別棟ではパーティが行われていたらしい(夜中にロシア人が帰ってきて起きた)。