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四月二十七日@ニクシッチ

今日からモンテネグロに住む友達を訪ねに行く。朝六時半の飛行機だったので、深夜二時ごろに深夜バスに乗り、一時間以上かけて空港までたどり着く。空港に着くと、おそらくLCC(Wizz air)のピーク時間帯なのか、かなり混雑していてセキュリティチェックを通るのにも、パスポートコントロールを通るのにも時間がかかった。

ブダペストからモンテネグロの首都ポドゴリツァまでは一時間ほどのフライト。特に遅れることもなく定刻に着く。空港を出ると、朝早いのに友達が迎えにきてくれていた。タクシーなどを手配してくれて、そのままポドゴリツァの鉄道駅まで行く(空港から市内は少し離れている)。タクシーは友達のような地元民の人が頼むと5ユーロぐらいだったが、観光客が頼むと20ユーロぐらい取られる。

鉄道駅に着くと、早速カウンターに行って券を買う。券売機などはない。友達が係りの人と長く話しているので何だろうと思っていたが、何故かわからないが電車が走っていないとのこと。首都なのに…と思うがこれがモンテネグロらしい。友達によると、イースター前の休日だからかもしれないということ。ちなみにモンテネグロでよくある言い訳は、休日だから&雪だから(この国では雪は特別なことではない)。つまり、特に理由とならない理由で予定通りに物事が進んでいないということが多いらしい。

代替バスがあるということで、鉄道の近くで待っていると、同じようにバスを待っている人々がいる。みんな私たちに近づいてきて、友達に話しかけている(あまりにも色んな人が話しかけてくるので、最初友達の友人かと思った)。内容を聞いてみると「ポドゴリツァに着いて早速物事がうまく進んでないけど、これがモンテネグロなのよ」と言うことを私に伝えたかったらしい。よっぽどアジア人が珍しいのか、その後もいろんな人が私たちのところに寄ってきて話をしにくる。

バスが来ないなぁと思っていると、なんだかんだで結局電車が来るらしい。友達によると電車の方がバスより安く、乗り心地もいいらしい。二時間近くかけて友達の故郷Nikšić(ニクシッチ)にたどり着く。思っていたより遠いので、朝首都に来るために何時に家を出たのかと聞いたら五時半とのことだった。

駅に着くと砂降りである。タクシーに乗り、バスターミナルによって明日コトル行きのバスが出ているか確認する。朝ごはんを食べにカフェに行く。おしゃれなカフェだった。モンテネグロの伝統的朝食(プロシュット、チーズ、目玉焼きなど)をいただく。家に向かう途中にある新しくできたケーキ屋さん(なるべく砂糖を使わず蜂蜜などを使った甘みの少ない優しいケーキやチョコレート菓子などを作っているところ)によって、ケーキを引き取りに行く(友達が予約してくれていたようだ)。

家に着くとお母さんが出迎えてくれる。犬のミツォカも私を迎えてくれる。お母さんは英語を喋らないし、私はセルビア語を喋れないので、友達を介してかジェスチャーか唯一わかるセルビア語でありがとう(Hvala)を言い続ける。

お父さんがアルバニアに働きに出ているらしいので、お昼ご飯はお父さんが帰ってくるまで待つことにする。最初喋っていたが、二人とも朝早かったので昼寝をする。昼寝をしている間にお父さんが帰ってきて挨拶をする。結局お父さんと顔を合わせたのはこの時だけであった。

お昼ご飯はイースターということで、お魚のマスをいただいた。フライにされたもの。久しぶりのお魚で美味しい。クスクスのサラダも一緒にいただく。レシピは、クスクス、パセリ、オリーブ、トマト、オリーブオイル。

そのあとはミツォカと一緒に公園を散歩し、街に繰り出して、前から行きたかったプロパガンダというカフェ&バーに行く。アメリカ人友人(共通の友人)が、前にニクシッチを訪れた時にきて、とてもいいから私がニクシッチに行った時に是非と行っていたところだ。落ち着いたムード。

そのあとは、友達のパートナーと合流して、湖など連れてってもらう。

途中で土地(バルカン地方)のお酒・ラキアをいただく。きついお酒だけど何だか心地よい。バルカンだと、風邪をひいたら・胃腸の調子が悪ければ・二日酔いに、などとにかく体調が悪いとルキアを飲むらしい(半分冗談、半分本気?)。

家に帰って、やっぱり疲れているので早めに寝る。ミツォカもかなり歩いたので疲れて、家に帰るなりすぐ寝始めて起きない。明日はコトルに向かう。