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突如降って湧いた縁談?!

昨日は、父のデイサービスの日。
父にとっては風呂屋の日。

父に「今日は風呂屋か?」と聞かれ「そうやでー」と答える私。父に、デイサービスとか言うてもなんのこっちゃであろう。

それにしても、あんなにお風呂を嫌がってた父が、こんなにもお風呂を楽しみにするなんて。ほんまよかった!

風呂屋から帰ってくる日は、やたらとよくしゃべる父。言葉がなかなか出てこないので、しゃべるというか、しゃべろうとしてるだけやけど。

昨日の夜、父の部屋に行き、食べ終えた夕食の食器を下げようとすると、「えんだん」と言う。ん?「なんて?」聞きかえす私。

「えんだん」

やっぱり、えんだんと聞こえるが、まさか縁談ではなかろうと、「もっかい言うて」と再度聞き直しながら、面談か?と、えんだんと聞こえる単語をひねりだそうとする。

「えんだん」

やはりえんだんと言ってるなー。

「えんだんて結婚のこと?」とようやくあの縁談を受け入れる。

「そうや」と答える父。

まさか、父、デイサービスで良い人見つけたのか?!

「お父さんの?」と聞く私。

「いや、あんたのや」と言う父。

はあ??と一瞬思ったが、その直後思いついた男性がいた。まさか…。

「あっちゃんのこと気に入ってる人がおんねや」と父。

「だれよ?」ほぼわかってるけど、一応聞いてみる。

ちょっとはぐらかそうとしてるんか、「んー、近い人や」と言う父。

やっぱ確定!
「けんちゃんやろ?」

すぐばれてもてちょっときまずそうな父やったが、「そうやー」と言う。

けんちゃんはとても良い人である。
父にも私にも良くしてくれる。

なので、ストレートには答えず、「もう結婚する気ないし。」と遠回しな感じで言うてみる。

「もうする気ないんかー」と言う父に、その答えじゃ足りてない気がして、「好きな人おるし」と言うてみた。

「好きな人おるんか。それやったらしゃーないなー。じゃあそう言うとくわ。」で、縁談の話は終わった。

けんちゃんは誰かというと、同じ団地に住んでる母の友達であり、その繋がりで?父とも仲良くしてるおっちゃんである。

母と同じ歳の73歳。
好きならば年齢は関係ないんやろうけど…笑。
父82歳で、真面目な顔して元妻(私の母)の男友達を私に勧めてくる父に、色々ツッコミたいことがあるが、自分の中でなんとか消化しよう笑。

父がまだ入院してる1月にけんちゃんとばったり団地の中で出会い、珍しくまあまあ長めの立ち話をした。おとーちゃん元気にしてるかー?から始まり、けんちゃんがお母さんの介護をしてた話も聞いた。そこから、けんちゃんが子供の頃の複雑やった家庭環境のこと。食べるものがなく、中学生でもう働いていたこと。そんな話も。めちゃくちゃ苦労してきたから人にも優しいんやなーと初めて色々しゃべったけんちゃんの人柄の理由がわかった気がした。

けんちゃんは、毎年父に年賀状をくれるのだが、今年は私にも連名で送ってくれていた。なので返事を出したら、そこから文通が始まった。自身も介護の経験があるので、父だけではなく私のことも心配してくれる手紙に、私は毎回泣きそうになり、ありがたいな〜と思っていた。

そして、こないだ火曜日のデイサービス後に母のやってるカラオケスタジオに行った父。私は父を送り帰ってきたが、父は退院後初めてのカラオケだったこともあり、母がけんちゃんに連絡し一緒に歌うことになったらしい。迎えに行くと、楽しそうにビールを飲みながらけんちゃんと一緒に歌っていた。

おそらく、その時に縁談というかお酒も飲んでるしなんかそうゆう話になったんやろう。色んなこと忘れるくせに、そうゆうことは覚えてんねんなー笑。

というわけで、私にまさかの縁談?やってきたけど、今回は見送らせていただきまっす!

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