割れた!那須の殺生石
栃木県の那須にある殺生石(せっしょうせき)をご存知だろうか。
殺生石には「九尾の狐が退治されて石になった」と言う伝説がある。
殺生石は退治されたことを恨みに思って有毒ガスを出しており、石の上を鳥が飛ぶことができないと、幼い頃に聞いた。
実際は那須岳の火山性ガスが発生する地域で、ガスが強い時には立ち入りが規制される(石がガスを出しているわけではない)。
ところがその殺生石が今年の3月に割れてしまった。Twitterで拡散され大騒ぎになった。九尾の狐が復活してしまうのではないか、などと言う憶測が乱れ飛んだ。3月の末には神主さんがお祓いを行った。
そこで先週実際に見に行ってみた。
人がそこそこ多い。割れたことで話題になっているようだ。
これか。
ネットで割れる以前の写真を拾ってきた
同じような位置から写真を撮って見てみると、見事に割れている。綱が切れているのもわかる。違う方向からも撮ってみた。
確かに、狐が復活したと恐れられてもおかしくない割れっぷりである。
那須町観光協会ではSNSにハッシュタグ
#那須殺生石
#九尾の狐伝説那須から平和祈願
をつけてつぶやくだけで
賞品が当たるというキャンペーンをやった。
(5月31日で終了)。
いやはや、実にたくましい。
割れたことで、悪いものをみんななくしてくれた。
そんな風に考えてもいいかもしれない。
もともと数年前からひびが入っていたそうだ。
自然劣化と言えるのだろうが、このような社会情勢でいろいろ考えてしまう人も多いのだ。
平日ではあったがそれなりに観光客がいた。日常がもどりつつある喜びと、「観光地で人多いの嫌だな」というわがままな気持ちが一緒になった一日だった。
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