母子手帳も父親参加
なっちゃん(あつこの次女)、今日は区役所に母子手帳をもらいに行った。現在第8週。出産予定月は12月。
まーくん(1歳4ヶ月)がいるので、2歳違いの妹か弟が生まれることとなる。
もらった母子手帳をパラパラとめくったなっちゃん、あるページで目が止まった。
『父親や周囲の方の記録』
そう、今までの母子手帳は、母親が記入するところばかりだった。
新しい母子手帳には、父親やその他の人の記録を書くところがある。
なっちゃん「2年前の母子手帳には父親が書く欄はなかったから。
パパにこの1ページぎっしりと書いてもらう」
あつこ「でも、そうすると、まーくんの母子手帳には、パパが書く欄がないから、不公平になっちゃうね」
なっちゃん「新しい紙に書いてもらって貼り付けるから大丈夫。平等に扱わないと。」
言い切るなっちゃんの顔は、たくましく見える。母は強くなるのだ。
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2023年から変わった母子手帳。具体的にどんなところが変わったのだろう。
母子手帳の正式名称は「母子健康手帳」だ。
母子という名前を使って良いのか論議が重ねられたが、結局母子手帳に落ち着いた。自治体によっては家族手帳と言う呼び方もある。
こちらは「たまひよ」(ベネッセ)のサイトだが、コンパクトに内容がまとまっている。
変更点は、以下の3つ
● 不安を感じる場合は、子育て世代包括支援センターなどに相談するように促す記載が追加された。相談内容を書くページも作られた。
●父親やその他の家族が記入する欄を作った。小学校1年から18歳までの健康状態を書く欄も新たに設けた。
● デジタル化を推進した。今まで母子手帳に書かれている内容を絞り込んで、その他の内容はウェブ上に情報を掲載した。内容は、QRコード等で簡単に見ることができる。
実際にウェブ上で見られる情報はこちら。ほぼ全員の妊婦さんがスマートフォンを持つ時代だからこそ、である。
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こうなると、母子手帳という言葉の枠を超える。
その子供の0歳から18歳までの歩みがコンパクトにまとまった貴重な記録である。
あつこは、はるちゃんやなっちゃんが結婚するときに、お祝いの気持ちを込めて母子手帳を渡してきた。
びっしりと、母子手帳に、その時の気持ちを書いてきた。
何も言わなくても、愛は伝わっていると信じたい。
そこに、父親の欄があれば、ぐぐっと重みが増す。
父親が文章を残す機会はあまりにも少ない。
若かりし頃のパパとママの気持ちが、ダイレクトに伝わる貴重な記録になるに違いない。
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新しい母子手帳について、否定的な意見もネット上で見かけた。
いわく、父親の感想の欄を設けるよりも、もっと育児を手伝えと。
あつこはそうは思わない。
現代のパパとママは忙しい。
働いて、育児をして、疲れが溜まる日常で。
子供に寄せる純粋な気持ちを残す貴重な機会がこの母子手帳だと感じるのだ。
実を言えば、あつこも父の書いた文を読みたかった。まだ若い父が、小さな赤ちゃんだった私を見てどう感じていたのか、聞いてみたかった。
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2023年度からの新しい母子手帳は「育児を助けるツールになる」と実際に見て感じたのである。
1部の情報は、マイナポータルでも見られる。
がんばれ、なっちゃん!
男の子でも女の子でもどちらでもいいから、元気な赤ちゃんを産んでね。
なつおくんも、まもなく2児のパパとなる。
がんばって、そして楽しんで。
時々は肩の力を抜いて。
子供の小さな時代はあっという間だから。
できる範囲のお手伝いを、じいじばあばもするからね。