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料理が苦手な理科系夫の「考えないレシピ」かぼちゃレーズンヨーグルトサラダ

我が家の理科系夫66歳。4年前に継続雇用を断り、主夫になりました。
代わりに、妻のあつこがフルタイムパートで働いています。

家事の中で、最も大変なのは料理でしょう。

ジャパニーズビジネスマンとして、高度成長時代を生き抜いた理科系夫は、料理を1ミリもしたことがありませんでした
「塩少々」 
「コショウ適量」
「塩1つまみ」
「さっと炒める」
「軽く炒める」
などのあいまいな書き方に戸惑い
「わからない」と不満を言います。

「少々」の計量スプーンを
うれしそうに購入してきた



彼が使うのは、電子レンジとホットクックに限られています。
そう、料理が苦手なのです。

ーーーー

そんな夫が作る料理で、あつこが1番気に入っているのが、かぼちゃのヨーグルトレーズンです。
もちろん電子レンジ料理です。

もともとは本に掲載されていたレシピを、彼が自分でアレンジしていきました。

彼のパソコンのメモアプリ(Evernote)を覗いてみましょう。

このずらっと並んでいる日付は実際に作った日です。
もう50回ぐらい作っていますね。

理科系魂が発揮されて、実験?を重ねた結果、最初のレシピとはほぼ違うものになっています。

先程のメモアプリの続きはこうなっています。

研究成果

この番号が振ってある部分で、もとのレシピがどんどん変わっていきました。

1.皮をむいて、ひと口大に切る(もとのレシピ)
→皮はついたままの方がおいしい。彩りもきれい。5ミリ角ぐらいに切ると、後で崩すときに簡単。

2.水をふりかけて電子レンジにかける→水っぽくなるので、水はかけない

3.ラップをかけて、電子レンジで5分くらい→ 3分加熱していったん取り出し、軽くかき混ぜてからさらに3分加熱

4.5.6.7 →作った過程で量を調整して行った。

それでは、理科系夫のレシピはこちら

かぼちゃ300g
レーズン50g
プレーンヨーグルト70g
マヨネーズ大さじ1と2分の1
砂糖小さじ2分の1

かぼちゃは皮がついたまま5ミリ角程度に切る。
材料をすべて合わせて電子レンジ3分。
いったん取り出して、さらに電子レンジ3分
最後によく混ぜる。

1日程度置いた方がよりおいしい。(出来上がりは柔らかい)

理科系夫らしく簡単。
切って混ぜてレンジ!
はい、終わり。

出来上がったばかりのかぼちゃヨーグルトレーズン
これが美味しいんだ

ーーー

あつこ「私がレーズンが好きだから、かなりレーズンが多めになってるのよね」

理科系夫「まあ、、、、あつこが気に入ってくれる方がいいから(小さめの声)」

あつこ「そうなの?」

理科系夫「ちゃんと気に入っているかどうかも記録している」

あつこ「??どこに?」

理科系夫「特に気に入っているレシピには星を5個つけている」

あつこ「そういえば星5個で評価したらいくつって聞かれた。
あれ、そういうわけだったの?」

理科系夫「星5つがつくのはなかなか難しい。はあ」

ーーー

理科系夫「料理が作るのが嫌だなと思っても、作り出せば体が覚えていて動いてくれる。
考えなくていい。
これがルーチン化だ」

理科系夫「あつこみたいに、適当な料理は結局大変だ。きちんと量を決めなくては再現性がないだろう」

あつこ「再現性?」

理科系夫「どんな状況で作ってもいつもだいたい同じような味に仕上がる」

理科系夫「ルーチン化と再現性。これがあれば、考えなくても、料理はできる」

あつこ「だけど、そこに行くまではいろいろ試行錯誤するよね」

理科系夫「実験するのは当たり前だ」

あつこ「なんか面倒なときにはもう買ってきていいよ。無理しなくても」

理科系夫「作ったものを2人で食べる当たり前の日常がいいんでしょ」

あつこ「うっ」

これはやられてしまいました。
60歳過ぎて、子供が巣立ち、2人暮らしになりました。
夕飯の時
「感謝を込めていただきます」
「今日も、1日おつかれさま」
と、言葉を交わす幸せ。

時を経てまた2人。
何気ない日常が、実は1番大事なのだと。人生後半戦に思うのです。

ーーー

理科系夫の「考えないレシピ」はレパートリーが増えています。
・チリコンカン
・鯖じゃが
・チーズポテト
・厚揚げとキムチチーズ

などです。

特にチリコンカンは超簡単。
ミックスビーンズドライパック
カットトマト缶
合いびき肉
調味料
「混ぜてレンチン」で終わり。
チリパウダーの量にこだわって8回にわたって量を少しずつ増やしていきました。
ほぼレシピとして完成して「考えなくてもできるレシピ」になりました。


そういえば、あつこが料理する機会が、最近めっきり減ってきました。
彼の「考えないレシピ」の進化を楽しみに見守ります。


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