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結婚して、初めて電話をひいたとき嬉しかった。
これでちゃんと独立した、という気分に浸った。

お気に入りのデザインの電話機を購入。
留守番機能付きが便利だった。
電話加入権は高かった。80,000円近く出した記憶がある。
34年前のことである。

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実家の電話が使われなくなってしばらく経った。
もちろん固定電話、NTTである。
母が老人ホームに入ったので、電話を使う人がいなくなったのだ。

なんだか切なくて、しばらくそのままにしていた。
基本料金を払い続けていたが。
やはりこれは無駄だろう。
どうするか。

NTTに電話して聞いたところ、3通りのパターンを提案された。

1,休止

電話回線はそのままにして、お休みする。
料金はかからないが、期間は5年間と決まっている。
さらに伸ばす場合にはNTTに連絡が必要。

実際に電話を使い始めるときに2000円程度の手数料がかかる。
今まで使っていた電話番号は、もう使えなくなる。

2,解約

文字通り、契約を解約する。解約金はゼロ円。
8万近く払ったのに、返ってこないなんてがっかりだ。

3,譲渡

・遺産相続による譲渡(相続が行われたことを証明する書類が必要)
・単純に他人に譲渡(両者の身分証明書が必要)

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どうするか迷ったが、1番の休止にした。
5年後の期日を忘れないように、
スマホのスケジュールアプリにリマインダーを入れた。

実家の電話番号は慣れ親しんだ数字列だった。

末尾が87で語呂合わせで「○○の花」と言っていた。
きれいなイメージで好きだった。
電話機は黒電話だった。金具の部分でラジオを聞いたことがあった。
番号がなくなってしまうのが寂しい。
まるで1つの時代の終わりのようだ。

親戚にはもうこの電話番号が使えないことを伝えた。

親戚といっても、父母関係はだいぶ少なくなった。
これからは私たちの代、
そして娘のはるちゃんやなっちゃんの関係で親戚が増えていくのだろう。

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はるちゃん(長女)やなっちゃん(次女)は固定電話を持っていない。

すべて携帯電話だ。
話さずにLINE や iMessage で用事を済ませることが多い。
会話をするにしても、
電話代がかからないように FaceTime か LINE 電話を使う。

時代が違うのだ。
個人は、固定電話がなくても良い時代になった。
連絡先が携帯電話しかないのは、もう普通のこと。

そのうち新しく固定電話を引いても
電話加入権の金額を払わなくてよくなるかもしれない。
いや、なるだろう。

なお、現在固定電話を引こうとすると、 39600円かかる。
決して安いとは言えない。
こうして個人であらたに固定電話をひく人は少なくなっていく。
黒電話にワクワクした時代はもう遠い。

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