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3/7にNHKで放送される「S-1グランプリ」の魅力を審査員目線で語ってみた

毎年1,000名以上が視聴する日本一の営業パーソンを決定するイベント「S-1グランプリ」。私は第4回から審査員として参画しています。直近の第6回は2022年11月19日に開催され、なんと1,100社、2,300名を超える方々が参加し、大盛況のうちに幕を閉じました。そして来たる3月7日に、このS-1グランプリの様子がNHK総合「ニッポン知らなかった選手権 実況中!」(3/7
(火)23時)で放送されるそうです。ぜひチェックしてみてください。


今回のnoteではそんなS-1グランプリを私なりに振り返り、魅力や見どころをお伝えしたいと思います。

S-1グランプリ公式HPより https://sales-no1gp.com/2022/

そもそもなぜ審査員になったのか


株式会社RocketStarterの代表取締役社長を務められている釣田翔さん。釣田さんは以前、NTT東日本に在籍されていましたが、傍らで有志を募りS1グランプリを立ち上げ、代表を務められていました。(現代表はセールスギルドの古瀬さんです) 
 
釣田さんは、私が登壇していたイベントに偶然来場されており、その場で営業について意見を交わしていると意気投合し、S1グランプリの審査員に加わってほしいとお声がけいただきました。
 
「営業という仕事が世間ではつらく大変だというイメージが先行しているが、もっとおもしろくて成長できる仕事だということを伝えていきたい」という釣田さんの想いに共感。そのため審査員はもちろん、会場の提供など出来る限りのご支援をしていこうとお引き受けしました。

第6回の大会で印象に残った営業パーソンはこの2名!



第6回のハイライトとして私が印象に残っているのは、2名の個性的な営業パーソンです。

笹田 裕嗣さん 株式会社営業ハック 代表取締役社長

一人目は、株式会社営業ハックの笹田裕嗣さん。「人生全てコンテンツ、営業全てコンテンツ」と言い切る笹田さんの「営業×編集力」のプレゼンは大変実践的な内容でした。Twitterにまるでメモのように思ったことをどんどん書いていく。学びをノートに書く感覚でそのままツイートする、その中でインプレッションが高かった内容でセミナーをし、セミナー内容をnoteで記事化する。この手法を習慣化されていることで、高いプレゼンスを勝ち取っていらっしゃいます。明日からでも真似できそうな内容で、すべての営業パーソンに参考になったのではないかと思います。実際に真似するのは大変だとは思いますが(笑)


橘 大地さん 弁護士ドットコム株式会社 取締役

二人目は、弁護士ドットコム株式会社の橘大地さん。電子契約サービスの「クラウドサイン」を立ち上げ、営業未経験ながら、ひしめくグローバル企業の中で圧倒的なシェアを獲得していった方です。特筆すべきは、顧客からの製品に対する改善のフィードバックである「プロダクトへのフィードバック件数」を営業のKPIに設定したとのこと。KPIは組織の方向性そのものともいえますが、顧客から学ぶ発想を大胆にもKPIに設定し、成功したことは素晴らしいと思います。PMF前の営業KPIとして参考になる内容でした。

過去3回のS1グランプリで感じた大会の魅力、登壇者の変化は…


今回の第6回を含め、審査員を務めた3回のS-1グランプリを振り返って感じたこの大会の魅力は、いろいろな登壇者からさまざまな視点の「営業」を知ることができることです。毎回、発見があります。事業内容や組織のサイズ、事業フェーズ、企業文化により営業に対する観点は異なってくるのでおもしろいです。
 
回を重ねるごとに感じるのは、科学的な営業を行う人が増えてきていること。福田康隆さんの著書『THE MODEL』をはじめとした良質なセールスのノウハウやTipsを共有、取得できる場がネットを含め増えていることが要因でしょうか。その土壌の上で、能力値の高い営業パーソンが次々と出てきていると感じます。登壇する人の質が年々上がっていっているように感じています。今では、創業者、経営者といったトップも多く登壇するイベントになっていますね。

S-1グランプリの魅力=審査員を独自目線で紹介します!


S-1グランプリの大きな魅力のひとつが、多彩な審査員の存在です。審査員によってマネジメント観点が大きく異なるため、審査の際の講評も、審査員同士の会話もおもしろく、非常に刺激的です。ここで、完全に私的な観点で今大会の審査員の方々をご紹介します。

野部 剛さん ソフトブレーン・サービス株式会社 代表取締役社長

日本でSFA(セールス・フォース・オートメーション)を普及させたイノベーターであるソフトブレーン社のグループ企業のトップ。野村証券での営業経験もあり、現場をよく知っている。それだけでなくトップとして組織マネジメント観点を持っている上に、大学と連携し研究をしていたりと、学術的観点も持ち合わせている。人間味、人望があって周囲に絶大な信頼を得ている方。大声で笑う野部さんが好きです。

森本 千賀子さん 株式会社morich 代表取締役社長

ご自身で事業をされているので、事業の本質は相手が受け取る対価だということが骨の髄まで染み込まれている、パーパスが宿る方。相手のためを思ってベストな提案を仕掛けていくことを自然に実践されていて、はたから見ると、それは「愛」だなと思う。イベント後に1人1人にメッセージをされていたり、超多忙な方にも関わらず周囲への気配りを忘れない。誰もが森本さんのファンになると思います。

横山 信弘さん 株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役社長

会場で出た議論に対して俯瞰し、別の観点を投げかけてくれる方。会場のメンバーが忘れていた視点や反対意見をうまく投げかけてくれることが多く、はっとさせられる。私自身、営業組織のマネジメントをしていた時に、何度も横山さんの「絶対達成シリーズ」を読み返しました。様々メディアやSNSで絶えず発信されており、知識や経験、思考の深さ、バイタリティに驚かされます。

吉岡 諒さん 株式会社ウィルゲート 専務取締役COO 共同創業者

エナジードリンクを常に飲み続けているのではないかと思うほど、パワフルな方。Twitterなどを活用したネットワークづくりが上手で収益にもつなげている。B2Bのソーシャルセリングといえば私の中では吉岡さんです。問題解決能力はもちろん、実行能力にも長けていて、PDCAサイクルを常に自分の中で超高速に回して実行しているのだと思います。とにかくすごい方です。


天野 眞也さん 株式会社FAプロダクツ 代表取締役会長

元キーエンスNo.1営業マンで『シン・営業力』の著者。本当に強い企業の営業組織は、売上ではなく収益を見ていることや、成果を出すだけでなく、ROIの概念を持って事業成長に貢献しないといけないことを説いてくれる。顧客に向き合い独自の提供価値を生み出す、活動時間を徹底的に有効に活用する、収益を最大化する営業組織の伝道者。営業だけでなくプロダクトや事業自体への熱い想いを感じます。強く共感。
 
 
このような錚々たる面々の講評、審査を受けられるのもS-1グランプリの魅力です。
 
自社の組織だけを見ていると見識に偏りが生まれてしまい、思考の幅が狭くなってしまうことがあります。
 
S1グランプリは挑戦者も審査員の方も、企画するメンバーも多様です。業界も経験も違う多くの参加者の方の見識やマインド、熱量に触れられる場、それがS1の大きな魅力だと思います。とにかく毎回気づきや刺激を受けます。それが自らの活動のアップデートに繋がっています。
 
営業に携わる人や興味のある人は、ぜひ今後のS-1グランプリにも注目してください。

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