強く生きる。
良いとか悪いという現象は存在しない。
そう思う事実があるだけだ。
と知った時、愕然とした。
世の中の8割の人がこれは正しい。これは間違っている。という概念で生きている。と思う。
晴れは良い。雨は悪い。
早起きは良い。夜更かしは悪い。
朝ご飯を食べることは良い。
間食は身体に悪い。
手作りが良い。
既製品は悪い。
働くことは良い。
何もしないことはよくない。
地味な服がいい。
派手な服はいけない。
人に優しくする事がいい。
人に迷惑をかけてはいけない。
自分が生きてきた人生で正しいと思い込んできた事がすなわち正解。
そして自分が正解と思った事を人にも強要しがちだ。
そうしないと、自分の中で必死で守ってきた法律が崩れ去ってしまう。
「あれ?あんなに良い。と思ってきたけど本当は違ったの?」
大きく受け入れる心がないから、拒否してしまう。その方が楽だから。
「傷つくなんて世界中で日常茶飯事よ。」
「悪いと思う必要が?」
Netflixの『ワイルドワイルドカントリー』という番組で
「傷ついた人々に対して自責の念はないのか?」
と聞かれてシーラが言った言葉。
番組を見始めた時は、
「随分自信たっぷりで傲慢で人に対する思いやりもなくて、好き勝手やってるなぁ。」
と思っていた。
しかし、後半に差し掛かるにつれ彼女の魅力に気づいた。
シーラは怒りたい時には怒り、悲しい時には泣きじゃくり、思い切り嫉妬して、楽しい時には本当に楽しそうに笑うのだ。
周りの目を気にせず、誰にどんなに非難されても自分を見失わない。
自分の感情に正直に、思うまま生きているのだ。
自分に嘘をつかず、感情をさらけ出して生きる。
そうする事で、キラキラ輝き人々が寄ってくるのだ。
そんな彼女がバグワンの元から去った時、バグワンが怒ったのも納得できる。
彼らは聖人でもないし、ブッダでもないし、キリストでもないのだ。
感情を感じたままに生きる事は、今を生きる事、周りに流されず強く生きる事なのだ。
その考えは、歳を重ねてからも変わらない。
自分の生き方に誇りを持っている。
強くある事をバグワンから教わった。と。
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