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抽象体質な自分を具体的に語る

文章を書く。
授業で話す。

ぼくが人生の時間を多く費やしているもののふたつ。一見、共通することはなさそうだけれど、交点はここだろう。

自分の内から何かを表現する

最近、書くときにも話すときにも気をつけていることがある。
それが次の2つを行き来できているかどうかである。


抽象←→具体

抽象的なことを述べたあとには、それをサポートする具体的なことを伝えること。

ぼくはこれが圧倒的にできていない。気を抜くと(?)抽象的なことばかり話してしまう。

例えば、自分の書いた note を読み返してみる。すると、主張もその理由も書いてあるのだけれど、ほとんどが一般論のように書かれている。

お前は実際にどうやったの?
この根拠の事例は何なの?

とツッコミを入れたくなるほど、具体的なところがすっぽり抜けている。

ぼくは「なぜだろう?」と問いかけて、今までの自分を振り返ってみた。抽象的なことばかり考える自分の原点を。


抽象の大切さを英語の問題から学ぶ

転機は大学受験生のとき。

小さい頃のぼくはどちらかというと、身近なことや読んだ本をそっくりそのまま伝える人間だった。読書感想文なんかが典型で、本当に苦手だったことを覚えている。だいたいが本の引き写しだったんじゃなかろうか。

大学受験生になって、とある英語の先生に出会ってから、ぼくは変わったと思う。ものごとを俯瞰することの大切さを学んだのだ。

英文法の問題を解くときに、これまでに習ったルールを使わなくてはならない。問題には「この単元の問題ですよ」とは書かれていない。その問題を俯瞰して、ポイントを見抜くことが求められる。これがビシッと決まったときの快感と言ったらもう……という感じ。ルールを覚え、問題を解くことにハマっていった。たぶん。

(結果、ぼくはその抽象的なルールというものにハマり、大学では言語学を専攻し、文法の研究をして論文を出したほど。)


何事もバランス

ルールを使って抽象的にものごとを見ることは、問題を解く上では大切なことだった。だが、人にものごとを書いたり話したりするときには抽象ばかりでは、言いたいことがわからなくなってしまう。

抽象と具体をバランスよく行ったり来たりすることができるか?
ここがぼくの今後の課題のひとつになってくるだろう。

はたして、この文章は抽象と具体の行き来ができているのだろうか……。

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渡邉 淳/porpor(英語学習コンシェルジュ)

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