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引越しについて

2020/02/25
朝、ヨーグルトとミューズリー。
昼、ごはんの記憶がない。

事務仕事へ行く。依頼の量が多くて、内容はとてもかんたんなもので、ついつい勢いに乗って息をせずに(ほんとうはしているけれど)没頭してしまった。過呼吸の始まり、みたいな息のしづらさがあれから今も続いている。

「根を詰める」「息の根をとめる」
根っこなのか、気管は。
国語辞典だと、根は仏教用語で生命活動の器官。
夢中で仕事をして生命活動止まってたなんて笑えない。

この秋にマンションの賃貸契約更新がくる。家の人に静岡東部へ戻ろうと言われていた。家の世帯主で稼ぎ頭の職場があるところだ。六年前に彼の出向先のようなものが東京になったタイミングで横浜に住み出したんだけれど、最近では静岡東部での仕事が増えてきたので戻ろうか、と。
静岡東部はとても好き。野菜も魚もおいしいし、山も海も美しい。知り合う人もみんなやさしい。
だけど横浜にしばらく住むと、この文化的な豊かさと離れることが悲しく思える。

決定事項には納得したけれど、残念でたまらない、この気持ちだけはどうしても伝えたい、と散歩の時間に言った。なにかを話すとき、お互い顔を見合わせるのじゃなく、横並びのほうがいいと思ったから、散歩のときに。

それから何週間かがすぎた。わたしが横浜に残り、静岡東部にも平日用の単身の部屋を借りるというのはどう、と家の人が言う。
そう言われると、ひるむ。そこまですべきなんだろうか。光熱費も食費もそれぞれにかかるし、わたしが文化的に満足するだけの理由で二戸も借りるのはモヤモヤする。

また根を詰めていた。息を吐いて吐いて吸う。

夜、たまご寿司。

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