映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』
中学校⽣活の最後の⼀週間を迎えたケイラは、「クラスで最も無⼝な⼦」に選ばれてしまう。不器⽤な⾃分を変えようとする彼⼥だったが、いくつもの壁が⽴ちはだかる。⼈気者のケネディは冷たいし、好きな男の⼦にもどうやってアプローチして良いか分からない。お節介ばかりしてくるパパはウザイし、待ち受ける⾼校⽣活も不安でいっぱいだ。⾼校⽣活が始まる前に、憧れの男⼦や、クラスで⼈気者の⼥⼦たちに近づこうと頑張るが…。
主人公ケイラがニキビだらけの肌にファンデーションを塗り込む。痛々しさが、刺さる。
無口でうまく話せないから学校では一人。肩は落ちてうつむいて、その後ろ姿は哀愁漂うおじちゃんみたいになっちゃってるケイラ。
ユーチューバーみたいに動画をアップするけど、ほとんど閲覧されてない。
それでも動画をアップし続けるのはすごいよ、ケイラ。
部屋の中でひとり“何気ない会話”の練習をしてみたり、場慣れしているような単語を先輩に一生懸命使うケイラ。観ているこっちが、過呼吸になりそう。
思春期の反抗心や自己肯定感の無さはデジタルネイティブでも私たちの頃と共通のもので、昔の日記を公開されてるみたいでヒリヒリした。
そんな娘を一生懸命に愛する父親、この作品に彼がいてよかった。
衝撃的な悲劇が起こらなかったのも、心臓に優しかったな。
SNS上でのLIKEを集めることより、自分のことをLIKEしてあげよう、もがくケイラからそんな言葉が伝わった気がした。
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