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日常はただただ感謝で溢れていた

前回からの続きストーリーとなっています。
ぜひこれまでのもご覧くださいね!

《第2部》
✮1話 ストレスリーディングサロン、始動!   
https://note.com/atsucoco55/n/n60730ae0e321
✮2話 違和感、、
https://note.com/atsucoco55/n/n34c0bb4e169c 
✮3話 恐れと不安、諦めの大群に襲われて… https://note.com/atsucoco55/n/n5f739f0cf673
✮4話 新たなる一筋の光 
https://note.com/atsucoco55/n/ne4011186342f

✮5話 2倍速で老いたアラフォー女の最後のあがき
https://note.com/atsucoco55/n/n8871e1c83247
✮6話 母の鬼一言からの最大の決断https://note.com/atsucoco55/n/n9e29122961c1
✮7話 ついに手術の意思を医師に伝えるhttps://note.com/atsucoco55/n/n56253262aee7
✮8話 いざ、手術へ
https://note.com/atsucoco55/n/n56b0aba88f87

9話 手術を終えて、生まれ変わる
https://note.com/atsucoco55/n/n0f431c3c8f6e

ようやく朝が来て
待ちに待った38時間ぶりの食事。

嬉しい(><)
もうただただ嬉しい。
食事をいただけることが幸せ。

病院食らしい
薄味のサバの塩焼きだったと思う。

久しぶりの食事だからと
消化不良とならないよう
しっかりよく噛んで食べ
完食した。

術後の炎症なのか
熱は38度くらいあったが、
Atsucoはもともと平熱が高めで
高体温にも強い身体の持主。
とくに問題はなかった。

その日の午後から初めての
術後のリハビリがスタートした。

まだ点滴もおしっこの管も
ついたままだったが
まずは立ち上がることに成功。

まだ手術した方の左脚に
体重をかけることは怖かったが
理学療法士さんの肩を借りながら
ゆっくり体重移動を行ってみると

「いける‼」
「痛みも気にならない」

それならと少し調子に乗って
杖を使って病室外の通路を
歩けるかどうか試してみることに。

するとなんと
「歩けちゃった」

担当の理学療法士の先生には
「術後1日目で歩けた人を6、7年ぶりに見た」
と言われた。

ぎこちない歩行ではあったが
痛み止めが効いているせいもあるだろうが

びっくりするほど昨日までの
左脚全体の痛みがなかった。

術後1日目にしてAtsucoは
医療の凄さを思い知らされた。

担当医の先生には感謝しかなかった。
自分を救ってくれた
まさに神様のように思えた。

さらにオペチームの皆さんや
昼夜を問わずお世話してくれる
看護師さんたち、理学療法士の先生、
食事や身の回りのお世話をしてくれる
すべての方々に
心から感謝の気持ちで一杯になった。
みんなが天使だと心から感じた。

Atsucoのいない自宅では
夫と子供たち、両親、お姑さんまでが
総出の協力体制を作って家族をサポートしてくれ
Atsucoの早い回復を応援してくれていた。

こんな感謝に溢れた日々を
これまでの人生で送ったことがあっただろうか…

いやこんな温かく感謝に溢れた環境をAtsucoは
これまでもずっと持っていたはずだ。

ただ忙しなく日常を生きて
あっという間に過ぎてしまう日々の中では
それに気づける余裕がなかっただけだ。

今回の手術という壮絶な出来事が
そのことに気づかせてくれたのだ。

そのときのAtsucoの心は
「100%ありがとう」の感情のみしか見当たらなかった。
この感覚、そう胸がキュンと温かい
そんな感覚のまま
入院生活はもうしばらく続いた。

Atsucoは順調に回復し予定通り退院となれるのか?

11話へ続く…






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