マガジンのカバー画像

日々書くノート

45
つらつら文章を書く。
運営しているクリエイター

#デザイン

アイデアをひろげる人。まとめる人。

Webサイト制作のオリエンを受けに客先へ。 「やること」は決まっているけど、「なすべきこと」と「やるべきこと」がふわっとしている段階からのご相談。 前もってオリエンシートや資料に目を通して疑問に思っていたことや、その会社や事業について深掘りしながらヒアリングをする。 あーかなこーかなと会話して、このプロジェクトのコンセプトとなるキーワードやアイデアをひろいあげていく。 僕は基本的にアイデアマンではない。と思う。「アイデアをひろげる」よりも「アイデアをまとめる」方が得意みた

こころを動かす

「あなたは何がしたいのですか?」ということを直接的にも間接的にも問われたときに、具体的な答えがパッとでないときはこう答えるようにしている。 「こころを動かすデザインをしたい。」 アイデアをまとめるとき、企画を考えるとき、デザインをレビューに出すときなど、各フェーズごとに「こころを動かすポイントはあるか?なくしていないか?」をチェックする。 造形的な部分だけではなくて、そのサービスやプロダクトの体験をとおして、こころを動かすポイントがないデザインは、誰かのためになる体験を提

GWにデザイナーが聞きたいpodcast

今日からGWがはじまり、明後日からの石垣島旅行に向けて麻疹ワクチンを打ちにいったり、podcastを聞きながら旅行の準備をしていた。 GWに実家に帰省したり、旅行に行ったりする人が多いとおもうけど、その間でもインプットを続けたいデザイナーにオススメなのはpodcast。 僕のオススメのpodcastは以下。 (説明書きは各podcastページのものを掲載) Takram cast TakramTakramのメンバーが、デザイン・テクノロジー・ビジネス・文学などの話題を

インプットした知識はチームでちゃんと機能する

インプットした知識をデザインやディレクションに活かしたい時、頭ではわかっていても、いまいちしっくりこない時があったりする。 そこで、周りのメンバーに相談すると、簡単に答えが導き出せたりすることが多い。「あーそれかー!」「確かになー!」といった感じで。 逆に自分がインプットしている知識領域で、誰かが迷ったり、悩んでいたりすると、スルスルと打開策を導き出せたりもする。 ビジネスを成功させるためのスキルとしてよく耳にする「ミクロとマクロ」とか「鳥の目、虫の目、魚の目」で揶揄され

デザイナーが組織について思考する日

「こうしたほうが組織としてブレイクスルーできるんじゃないかな?」 「人材育成のスピードをもっと上げる仕組みってつくれないのかな?」とか、普段から会社をより良くするにはどうしたら良いのかを考えている。 僕はマネージメントをする立場でもないのだが、 実家が観光地のお土産屋をしていたこともあり「もっとこうすれば良い(売れる)のに」と無意識に考えてしまう「思考の癖」みたいなものがある。 半期毎のマネージャーとの面談のタイミングで、育成に関しての提案や、組織の方向性について思うこと

デザイナーの「未来」について考えてみる

最近、デザイナーに求められるスキルが多くなり、ビジネスセンスさえも社会が求めるデザイナーのスキルのひとつとなってきている。10年前の自分が知ったら驚くだろうな。これから先の未来、デザイナーってどうなっていくのかなぁとぼんやりと思っていた。 Twitterのタイムラインに、こんな文章が流れてきた。 未来というのは、なんと20世紀的なコンセプトなんだろう。そして、ここに、もれなく貼り付いてくるテクノロジーということばの、なんと「近代」なことだろう。で、このふたつは、なんで

社内のメンバーの力を借りて勉強体質の組織をつくる

noteを読み書きするようになって、いろいろな人の記事を読んでは、「そんな考え方もあるんだ!」「そうそうそれそれ!超共感!」とたくさんの気づきや学びを得る機会が増え、日々脳と心を揺さぶらせてもらっている。 僕は通勤中や仕事の合間にインプットをして、朝か夜に記事を書いている。どれも自分の目線で、必要と思うことや面白そうだということをインプットしているのだけれど、収集している情報に偏りがある気がしていて、少し違った角度のインプットも欲しくなってきている。 そこで、社内のチャッ

4月のルーティーン

今日の東京は初夏を匂わせる暖かい日だった。 毎年、この季節になると仕事の合間を縫って、銀座にあるgggギャラリーで行われるTDC展を観に行くのが慣例になっている。 4月は年度の始まりということもあって、デザイナーとしての原点でもあるタイポグラフィーの現在を体感しながら今の自分を見つめ直す。 自分のモチベーションをあげたり、思考を整えるルーティーンのひとつだ。 「何かを始めるにはいい日だな!」 そう思わせてくれるお気に入りの4月のルーティーン。 今年も何か新しいことにチ

新しいツールはとりあえず使ってみる

デザインとその周辺を生業としていると様々なアプリケーションやWebサービスのお世話になる。 社内とのやりとりであればチャットワークを使い、プロジェクト管理にはredmineやbacklog。資料作成であればPowerPointかGoogle スライド。個人のタスク管理には、今のところTrelloを使っている。もちろんAdobeのアプリケーションも一式。他にもたくさんのアプリケーションやWebサービスのお世話になっている。 「節操がない感じになっているから、もう少し使う

「仕事早いね」はうれしくない

「仕事が早いねー!」 と営業や、クライアントから言われることが多い。 ある程度キャリアのあるデザイナーは、僕と同じように、この言葉を言われたことがあると思う。 デザインするときは、たくさんある選択肢の中で最適なものを選びながら答えに向かっていくんだけど、キャリアを積むと、アイデアの広げ方にしても、デザインの方向性にしても、モノゴトを判断する思考スピードが向上してくる。デザインについての知識も練度も。 なので、必然的に仕事が早くできるようになるんです。なっちゃうんです。

デザイナーの「オノマトペ」を具現化するエンジニアは「魔法使い」

デザインとは論理的に言語化できなければならない。 デザイナーは企業やサービスの目標にコミットにしながら成果を出せるアウトプットを求められる。そのために、デザイナー個人の視点だけではなく、様々な職種の人やユーザーたちと共通言語で会話し、そこから得た情報やデータを自分の持ち得る知識とスキルで分解・構築を繰り返し、インサイトに応えられるデザインをする。 ビジュアルやUIはもちろん、アニメーションについても「なぜ」そうするべきなのかを説明できなければならない。 デザイナーとエン

手書きラフが捨てられない

明日は会社の席替えがある。 デスクトップや机の上は整理整頓しておきたい派なので、改めて掃除しておくことはないのだが、強いて言えば鍵付きキャビネットの中が雑多な状態だったので、これを機に少し整理をすることにした。 キャビネットの中を見ると、すでに終了している案件資料や、読み終わった技術書、デザイン書などでパンパンだった。いらないものは持って帰るか、捨てるかしなきゃなと思いながら、キャビネットの中を整理する。 「なんでポストイットがこんなにたくさんあるの?」とか「この棒はいった

軸の所在

後輩にもらったヨックモック抹茶味を頬張る。 通常の葉巻状になっているシガールもおいしいけど、抹茶味もおいしい。 亀田製菓の柿ピーにしても、ハッピータンにしても、チョコ味や柚子胡椒味など、スタンダードなものとはまた違う味のお菓子を販売している。 各社が新しい味に挑戦できるのも、そのお菓子の軸となる味が確立されていているからだと思う。 デザイナーの職域やスキルもきっとそういうもので、自分の中で軸となるスキルや職域、考え方などがあることで、しっかりと他の領域にピボットできるのかも

「やりたい」ことで溢れている人は魅力的

僕はグラフィックデザインを学ぶ学科にいたにもかかわらず、「MTVで見るようなPVをつくりたい!」と映像学科に勝手に出入りしたり、「CDジャケットつくりたい!」という理由だけで就職先を探したり、「Flashでガンガン動くポートフォリオサイトをつくりたい!」という思いだけで作ったサイトを転職のときにグラフィックの制作会社の面接で見せて「君がやりたいのはグラフィックデザインでいいんだよね?」と飽きれられたり。 20代前半の頃は「やりたい」という気持ちだけを優先して、後は何も考えな