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【メディアと創作への想い①】

1. 私の専門について

子どもたちを対象とした、映像や音楽を用いるデジタルコンテンツ制作と、スヌーズレンの環境創りに携わる私の専門を一言でまとめるなら、「コミュニケーションメディアを用いた児童支援」です。
もともと制作サイドの人間ですが、ずっと発達心理に沿ったコンテンツの制作に携わっていたので、理論をベースに制作するという流れに身を置いています。

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会社のロゴ(ロゴからサイトに飛べます)は、メディアを用いて「子どもとその周囲にいる大人たちの環境を整えていくこと」をイメージしたデザインです。いつもその視点を持ってプロジェクトに取り組んでいます。

2. 今後やっていきたいなと思っていること

昨年度、スヌーズレンをテーマにした論文を教育学の分野で書いたところなのですが、その論文の締めくくりは、「その情報のバックグラウンドを知って正しく読み取り、自分のものとして活用していくことの重要性」
この締めくくりとコロナ禍が重なり、これまで取り組んできた「スヌーズレン環境の創造」「デジタルコンテンツ制作」に加え、新たにコミュニケーションメディアを用いた児童支援の観点からやっていきたいと思うことができました。

既存の言葉で表現するなら、「メディアリテラシー教育」です。
参照:メディアリテラシー

メディアリテラシー教育で気になるアプローチしているなぁ〜と思うのは、カナダとスウェーデン。

具体的に自分がどう取り組んでいくかはまだ時間がかかりそうだけど、昨今はYouTuberになりたいという子どもたちも多いようだし、実際の映像制作やポスター制作のワークショップを通じて学ぶのもやってみたいなぁと思い始めました。

私自身は”スマホやインターネットの危険性を踏まえた機器の使い方”みたいなことや、”ファクトチェックを通じてそれが嘘か本当かということを見極める力を養う”・・・・ということより、「情報を多角的に取り込み、自分自身の頭で思考して導き出した、自分なりの解を持つこと」に興味があります。

究極的にいえば人は、「自分なりの真実を持ち幸せでいる」ことができるなら、それでいいんじゃないかという考えを持っているので。

3. メディアへの捉え方と原体験

こうしたメディアに対する考え方は、私自身の制作意欲はそもそも、14歳の時に経験した親友の鬱病が原体験となっていることに関係しています。

可愛くて、頭もよく、運動神経も良く、いろんな友達とも仲良くしているように周囲には見えた彼女がどうして鬱になるのか私には不思議でしょうがなく、その時から「幸せというのは本人にしか決められないんだな」ということを強く感じるようになりました。

そんな経験から「将来はカウンセラーになろうかなぁ」という想いが心に過るようになった頃、その子が「カウンセラーの先生に救われたことはなく、自分が救われたのはアートの世界」と語ったことが、その後の私の人生を構築しています。(今ならカウンセラーの先生はアートというツールを使ってその子を癒していったとわかるのですけどね。)

この話については、スヌーズレン・ラボのこのページ後半に書いています。
(内容が古すぎるのでいい加減更新しないと・・・)

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その経験があるまで映画監督になりたいと思っていた私は、15歳の頃には「じゃあ、私は自分の人生を変えるような衝撃を与えてくれた映画というアートで誰かの人生を前向きにしていくぞ!」と思うようになり、「映画を作りたいなら日芸に行ったら?」という父の勧めで、日芸を目指すようになりました。

しかし、当時の映画学科監督コースの凄まじい倍率の高さと、「好きな映画は?」という教授陣の質問に対し、おもいっきしのハリウッド映画で回答したところ嘲笑され、映画学科の監督コースにはあえなく撃沈したのであります・・・・(忘れないよ、あの嘲笑・・・。)

そして、同じく日本大学藝術学部にある放送学科に進学したものの、「誰かの人生を前向きにしていくものを作りたい」、「コンテンツはその人にあったものでありたい」というカウンセリングマインドが自分自身の創作のベースに早い段階で築かれていたので、「マスメディア」というフィールドはいつもどうもしっくりこない存在でした。

そして、自分自身の創作意欲の根底にある想いは結果的に、コミュケーションメディアを個別最適化できる、デジタルコンテンツやスヌーズレンの概念と合致し、今に至るのでありました。

4. マスメディアへの想い

そんな私にとって「マスメディア」は、いつもそばにいてなんだかいけすかない、幼馴染みみたいな存在

派手で、目立って、みんなに羨望の眼差しで見られて、クラスへの影響力もあって、自分にもちょっぴりだけ羨ましいなぁという気持ちがないわけではないけど、自分はあんな風になりたくない、みたいな(笑)

今の社会は、まともなことを言ったとしても、右だの左だと言われてしまう力が働いているとビンビン感じているのですが、それにはマスメディアの存在がやっぱり大きく影響しているように思えてならず、幼馴染みのマスメディアくんに愛情を持って寄り添いつつ、ちょっとおかしくない?と感じることは堂々と発言できる場も欲しいと思っていたので、これからはそんなこともチクリと書いていこうと思います。

②へ続く。

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