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愛は愛なんだ。

私の美人の造形美に対する執着が
周りと比べるとその異常さが無双している
ということに気づいたのは高校生の頃でした。

修学旅行先でもイケメン探しではなく
CAさんの美しさの興奮を
クラスメイトと分かち合い、
トレンディドラマの話題では
今をときめく
イケメン俳優の胸キュン仕草ではなく
延々とアラサーおねいさんの
本質的な美しさについて
熱く議論していたものでした。
また、同じ部活の美人な先輩と
お話しする機会があろうともすれば
異様な緊張をしていたものでした。
もちろん、体育祭でもイケメン先輩ではなく
美人の先輩とのツーショットを
虎視淡々と狙っていた、
そんな高校時代でした。

そんな当時の迷える子羊あづあづは
とある疑問にたどり着いたのです。

「え・・・私の恋愛対象って、
女の子・・・?」

もちろん気になる男の子だって
多分人並みにはいました。
しかし、
友達と恋愛話に発展させる価値は
なかったのでしょう。
それくらい、
私の中ではあまり重要度の 
高くないものでした。

「イケメンより圧倒的美女派」

そんな私に後輩がつけた二つ名は
あづあづさんならぬ「レズレズさん」。
(普通にうまいこともじってたから
割と気に入ってた)
これは補足ですが、
この二つ名はのちに
「ダメダメさん」であったり
「ムキムキさん」であったり
シリーズ化されました。

それはさておき、
自分の性的指向に
疑問を持つのに
そう時間はかかりませんでした。

別に女と付き合いたくて
美人鑑賞してる訳じゃねえ・・・
ただただ美しいお顔を
愛でたいだけなんだ・・・
そう考えてはいたものの
一度湧き出した疑問は拭いきれませんでした。

前回の記事にも書いたとおり
悩んでることを口に出すことすら憚られる
悶々とした日々を過ごしてました。
とはいえ、当時の私は高校生。
勉強に部活に生徒会。のち受験勉強。
日々の忙しさに完全に忙殺されていたため、
結局自分のセクシャルについて
結論を出し切ることなく、
モヤモヤしたまま
高校卒業を迎えたのでした。

けれど、ある二人のYoutuberをみて
私の考えは大きく変化することになりました。

レズビアンカップルYoutuber エルビアンTV

まずみて欲しいのは
圧倒的顔面美。お顔が最強。優勝。
ずっと育んできた私のお顔の造形美感性が
天使のラッパを奏でています。
シンプルに推せる。ひたすら可愛い。

そして何より、
セクシャルのあり方に対して
二人ともが真摯に向き合っている。
リスナーの相談にも
一つ一つめちゃめちゃ真剣に答えている。
けれども自分たちの価値観を
他人に強要しないところに
私は尊敬してます。

それに、他のカップルYouTuberと変わりない
コンテンツを発信したりしてるので、
非常にとっかかりやすい。

上の写真にリンクも貼ってあるんだけど
ぜひおうち時間退屈してる人は見て。
れーやんの恋愛に対する価値観が
とにかく素敵。
マイノリティにとっては
少し生きづらいこの世の中だけど、
背伸びしたり卑下することなく、
まっすぐ等身大に「人」に向き合っているのが
本当に尊敬できる。
マイノリティであることを公表して
活動していくことには
大きな覚悟があったと思う。
こんなちっぽけなブログでさえ
私は書くことに覚悟が必要だったから
こそおもう。

二人がたとえ、「LGBT」と呼ばれる
マイノリティに属していても
二人ともが嘘偽りない恋愛で
異性愛者と同じように幸せなことを
伝えてくれています。
マイノリティに属していることが
必ずしも不幸とは限らない。
私たちに必要なのは
マイノリティに対する配慮だったり、
マイノリティの人たちのあり方を
特別視したりすることじゃなくて、
マイノリティの人たちの生き方は
「自分たちにも起こりうる選択」として、
自分たちの生き方の選択肢の一つに
その生き方を追加し、
共に生きていくことなんじゃないんだろうか。
彼女たちの「普通」がいつかたくさんの人の
「普通」にも加わることができたら。
そう願ってしまう。

そもそも、LGBTって何の略かみなさんは
ご存知だろうか。

L:レズビアン(Lesbian)
G:ゲイ(Gay)
B:バイセクシャル(bisexual)
T:トランスジェンダー(Transgender)


①レズビアン
レズビアンというセクシャルは、
性自認と呼ばれる自分自身の性別の認知が、
女性である上で
恋愛対象が女性であること。
つまり、自分は女って自覚を持った上で
女の人を好きになる人のことですね。
さっきのYoutuberでいうと
Uちゃんがこのセクシャルに当てはまります。

②ゲイ
ゲイというセクシャルは、
性自認が男性である上で、
恋愛対象が男性となること。

③バイセクシャル
バイセクシャルというセクシャルは、
性自認は関係なく、
恋愛対象が男女どちらにも向くという
セクシャルです。
時によって女の人を好きになったり、
男の人を好きになったり…。

④トランスジェンダー
トランスジェンダーは、
自分自身が思っている性別と
周囲からの認知である性が
一致していないこと。
周りからは男の人だと思われているけど
自分は自分のことを
女だと思っている場合などに該当します。
特にこの性では、
男性から女性に性別を移行した人のことを
Men To Femaleの頭文字をとって「MTF」
女性から男性に性別を移行した人のことを
Female To Maleの頭文字をとって「FTM」
と呼ばれることがあります。

という4つが特に認知されている
セクシャルなのですが、
実は近年、様々なセクシャルマイノリティの 定義が現れています。
多様性に寛容になりつつある
社会の変容の一つです。
素晴らしい。パチ。

新しいセクシャルマイノリティの総称としては
「LGBTQIA+」というものがあります。
上の四つに加えて、

Q:クエスチョニング
I:インターセックス
A:アセクシャル

と呼ばれるものがあります。

クエスチョニングと呼ばれる人たちは、
性自認や性的指向がまだわからない、
一つに決まらないと言った状態にあります。

インターセックスと呼ばれる人たちは、
身体的な性が、生物学上枠に定まらない状態にあります。
たとえば、男性器はついていないけど
体内には卵巣ではなく精巣がある、
と言った場合などが当てはまります。

また、アセクシャルと呼ばれる人たちは
他者に対して
恋愛感情も性欲も持たない状態にあります。
みんなともだちってやつネ。

そして語尾の
上のように説明してきた
ジェンダー(性別)の枠に囚われず、
様々なジェンダーが
存在することを表している、
ということから付けられています。

他にも、パンセクシャルと呼ばれる
セクシャルがあります。
全性愛と呼ばれることもあります。
パンセクシャルでは、
「人を好きになるにあたって
自分や相手の性別は関係ない。
『その人だから』好きになるのであり、
『その人が女性だから』
『その人が男性だから』という
理由で恋愛はしない。」
という性別の垣根を超えた
恋愛をする状態である人たちの
ことをいいます。
え、これめっちゃ素敵じゃね?
って私は思ってます。
これは個人的な見解だけど、
生物学上の何かを超えた愛じゃん。すげクネ?
ちなみに、先ほどのYoutuberのれーやんが
このセクシャルであると公言しています。

そして、Xジェンダー。
自分に対する性自認が揺れていたり、
自分を性別のくくりに
当てはめない人たちのことです。
私この気持ちめっちゃわかるわ。
「男らしい」「女らしい」を取っ払った
一人の人間として
見てもらえる方が違和感ないな。
友達に言われた
「男でもなく、女でもなく、あづあづ」
っていう言葉が結構しっくりきていたり。

そして、アライ
アライと呼ばれる立場の人たちは、
LGBT当事者ではないが、
当事者に共感する人たちのことです。

また、ノンセクシャルと呼ばれる性では
他者に大して恋愛感情は抱くものの
性欲を抱かない状態にある人たちのことを指します。

ふう。めっちゃあるでしょ?いろいろ。
LGBTって一括りにしてもほんっとーに
いろんな人たちがいるんだ。
『マイノリティ』
でラベリングして片付けてしまうには
あまりにも納得がいかない。

ちなみに、LGBTであるかどうか関係なしに、
恋愛の仕方の特徴にも様々な名前が付けられています。

○デミロマンティック
デミロマンティックと呼ばれる人たちは、
恋愛感情を滅多に他人に
持つことがありません。
しかし、めっちゃ仲良い人とか
超意気投合する人と言ったように
強い絆や強い信頼関係にある人に
ごく稀に恋愛感情を抱くことがあります。

○デミセクシャル
こちらは、他者に性欲を抱かない人。
しかしデミロマンティックと同様、
強い絆や信頼関係にある人に
性欲を抱くことがあります。

○ポリアモリー
こちらは、関係者全員の同意をえた上で
複数の人と恋愛をする人のこと。
同意をえた上で、というのがとても重要。
同意得てないと
ただの浮気と勘違いされてしまっても
仕方がないからね。
私もこれを知った時は結構衝撃でした。

○オープンリレーションシップ
これがね。結構難しい。頭使うよ。いくよ。
結婚みたいに
「こいつが本命」ってのがいながら
また別の人と恋愛をすること。
ここで重要なのは、そのことをパートナーに
了承を得ていることですね。
その状態のことを
オープンリレーションシップっていいます。
私これ今回初めて知ったんだけど
理解に時間かかった。
めっちゃ頭使うね。

いろんな愛の形があるわけよ。この時代には。
「人を好きになるのに理由なんていらない」
一昔前の恋愛漫画に出てきそうな言葉。
もう今の時代には理由だけじゃない。
年齢差や、自分の地位がドラマや漫画で
「恋愛の壁」として扱われてきたのと
同じように、性別すらも同じように
恋愛における「壁」と認識される日も
そう遠くないんじゃないんだろうか。

「誰かのことが好きだ」
その気持ちに振り回されて
うまくいかないこともあれば
その気持ちをきっかけに
自分を変えることもできる。
誰かを不幸にすることもできるし、
誰かを幸せにすることもできる。
どうかその気持ちに、
周りからの視線を気にしたりして
不格好な蓋をしないで。
押さえつけてしまわないで。
別に周りにいう必要なんてない。
自分だけでもいい。
その気持ちを大切にしてほしい。
それと同じように誰かが誰かを想う気持ちを
大切にして欲しい。
その気持ちの重さに、
性別であったり立場であったり、
年齢であったりで
ランクづけなんかされてはいけない。

love is love.

愛は愛なんだから。

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#trp2020 #LGBT  

コジキなので恵んでください。