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「夫が視界に入るとイライラする妻」と、どのように向き合えばいいのか?

妻のそばに行くと、妻が急にイライラし始める。

こちらとしては理由がさっぱり分からず、気まずい思いを避けるために、妻から距離を取る。

そうしているうちに、妻との間にどんどん距離が生まれ、いつしか妻に近寄りたくないと思うようになる。

そんな経験はありませんか?

ぼくも、妻がなんでイライラしているのか分からなくて、気まずい思いをしたり、つい感情的になってしまったことが何度もあります。

でも、妻と距離をとっても、感情的に反応しても、何も解決しませんでした。

そんな状況を打破することができたのは、妻のイライラの原因に真正面から素直な気持ちで向き合って、妻と一緒に解決のために取り組んできたからじゃないかなと思っています。

今日は、どうやって「夫が近くにくるとイライラする妻」に向き合えばいいのか?

そして、どうすれば「妻はイライラしなくなるのか?」について、書こうと思います。

妻に罪悪感を感じさせないことが重要

(ちょっと、この人、なんでこのタイミングでこっちにくるのよ。やっと子どもから離れることができて、ゆっくりできると思ったのに。あんたが来たらゆっくりできないじゃないの。Netflixで「愛の不時着」をもう一回見直そうと思ってたのに。あんたが来たらゆっくりくつろげないじゃないの)

これは、ぼくが妻が横になっているソファにやってきて、あれやこれや話しかけた時の妻の頭の中(想像ですが)です。

子どもの対応に日々追われていると、なかなか女性は自分の時間を作ることができませんよね。

もちろん、ぼくら男性も家事や仕事や育児に追われていて、なかなか一人時間を作れませんが、家事育児の比重が女性の方が高い場合、女性の方がぼくら男性よりもその傾向は高くなりますよね。

(そんな中でやっとできたひとり時間を邪魔しないで欲しい!)という妻の気持ちって、ぼくら男性は大切にしないといけないと思うんですね。

ぼくもよく妻から「今は一人になりたいの」と直接言われることもあるし、(一人にして欲しいオーラ)を出されることもあります。

以前は、(一人にして欲しいオーラ)を出されることの方が多くて、「一人にして欲しい」と言われることはほとんどありませんでした。

直接言ってくれた方が、こちらとしてもどうしていいか分かるから助かりますよね。

でも、言えないんです。

なぜ、言えないのか?

それは、(こんなことを言って夫を拒否したら、夫に悪いな)という罪悪感や、(なんか、一人でダラダラしているのを夫に見られると、ちゃんとしなきゃって思って、自分自身にも罪悪感を感じてしまう)という気持ちが強いんです。

この方のnoteを読むと、女性側の気持ちが分かりやすいかなと思います。

でも、女性としても「ごめん、今は一人でゆっくりしたいんだー」とか、「ちょっとだらだらしたいから、私のこと放っておいてー」なんて気軽に言えると、気持ちがずいぶん楽になれると思うんですよね。

(こんなことを言ったら夫に悪いな)という罪悪感が原因で、妻が夫に本当の気持ちを話せずに、夫も妻の気持ちが分からずに、ただただお互いにイライラし続けるなら、本当のことをお互いがスッと受け入れた方が楽だと思うんですね。

単純に、妻に罪悪感を感じさせてはいけないなって思うんです。

「お互いになんでも言い合える関係を妻と作りたい」と、妻との関係に悩む多くの男性はおっしゃいますが、そのためには「妻がなんでも言える環境を夫が作る」ことが重要だと思うんです。

その環境を作ることができれば(あ、この人にはなにを言っても大丈夫だ)と信頼されやすくなるんですよね。

呉服の販売員をしていた頃も、(この人には何を言っても大丈夫だ)とお客さんから信頼されると本当に色んな話をしてもらえました。

夫との関係性、子供との関係性、子供の恋人との関係性(子どもの恋人が自分は好きじゃなくて、でも彼らは結婚しようとしてて悩んでいるとか)など、悩んでいることを色々と話してくれて、「本当はこういう関係を作りたいんだ」と、よく相談されました。

夫に仕事の相談をしてもちゃんと聞いてくれないから、社内の不倫相手にしか話せないという女性もいました。

男性側が「妻がなんでも言える環境」を作ることって、すごく重要だと思うんですが、では、どうやったらそういう環境を作れるんでしょうか?

妻が話しやすいように「きっかけ」を作る

妻がソファーに横たわってゆっくりしているときに、ぼくがリビングに入って、子どものおもちゃを片付けたりすると、妻はちょっと緊張するんですよね。

それは、(あ、あたしもちゃんとやらないと)という罪悪感が生まれるからなのですが、同時に(そうは言っても、こんなに疲れてるんだからちょっとは休ませてよ。なんで目の前でそんなことすんのよ。私がダメな母親みたいじゃないの)という反発も感じるんですよね。

『そうは言っても、こんなに疲れてるんだからちょっとは休ませてよ。なんで目の前でそんなことすんのよ。私がダメな母親みたいじゃないの』

この最後に感じる反発がすごく重要で、この感情をこちらから先に妻に伝えるんです。

こっちから先に、『こういう気持ちだよね?でも分かってるから大丈夫だからね。ゆっくりしててね』というメッセージを伝えるんです。

自分の気持ちを相手に分かってもらえると、すごく安心するんですよね。

例えば、自分がリビングに行ったときに、子どもをようやく寝かしつけてソファーに横になっていた妻と目が合ったとき

目は合わなくても、妻の(なんか、来たな)というオーラを感じたとき

ぼくらはどうすべきか?

それは、まず「お疲れさま、大変だったよね。ごめんね、任せてしまって。ゆっくりしててね。あとのことはやっておくからね。疲れちゃったよね」と声をかけるんです。

妻の心の中に、夫への反発が生まれた瞬間にそう伝えるんです。

このタイミングが遅くなってしまうと、妻の頭の中の思考のスピードが上がりすぎてしまって、夫への反発や自分への自己嫌悪がどんどん高まっていきます。

妻の頭の中が、夫への反発や罪悪感、そして自分自身への自己嫌悪でいっぱいになる前に声をかけるんです。

妻への声かけって、「声かけをする」ことも大事ですが、「タイミング」も重要だと思うんです。

妻が何かを感じたとき、その瞬間に、ぼくら夫側からその気持ちを先回りして、伝えてあげる。

その上で、(大変だったよね)とねぎらいと共感を伝え、(大丈夫だからね)と安心感を伝える。

それが、気がつかないうちに開きそうになる妻との距離を埋めてくれるんじゃないのかなと思うんです。

あと、そもそも、妻の疲れがたまらないように、妻が家庭の中の不満を溜め込まないようにする工夫も重要だと思うのですが、それは別な記事で書こうと思います。

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