妻から「触れられたくない」と言われた時にやるべきたった一つのこと
妻から「触れて欲しくない」と言われ、身体的に拒絶をされている。
そんな時、あなただったらどうしますか?
「なぜなんだ!」と妻を問い詰める?
このまま時が過ぎることをただ待つ?
妻との関係に悩む方たちのお話を聞いていると、夫婦関係が改善しやすい方にはある共通点があることに気が付いたんです。
妻から身体的に拒絶されている時に何をすれば、夫婦関係は改善しやすいのか?
今日はそのことについて書いてみたいと思います。
身体的拒絶は精神的拒絶につながる
妻から「触れて欲しくない」と言われることは、とってもショックですよね。
どうしていいか分からなくなってしまいます。まるで、自分という人間を全否定されたような気持ちになってしまいますよね。
「近寄って欲しくない」「触れて欲しくない」ということは愛情がなくなったんだなと落ち込みますし、怒りや悲しみが湧いてきて関係はどんどん悪化しますよね。
人によっては、実行するかどうかはともかく、他の女性と関係を持つことを考えることもあると思います。
ただ、ここで自暴自棄になって感情に流されるまま行動するとろくな結果になりません。
先日の記事に書いたように、どんな人間も数年で恋愛感情は冷めるということを理解して、次のステップに向かう必要があるとぼくは思うんです。
とはいえ、夫婦が「愛着関係」を築くには時間がかかります。その辛い期間をどのようにして過ごせばいいのか悩んでしまうと思います。
ぼくのおすすめは「自分を見つめ直すこと」です。
夫婦関係を少しでも前に進められている男性の多くは、この作業を行なっているんです。
「妻にとっての自分」という存在を理解する
自分は妻にとってどのような存在だったのか?
自分は妻からどのように認識されていたのか?
自分を理解するためには、他者と相対化する必要があります。比べるものがないのに、自分という人間を俯瞰して理解することは難しいですよね。
産後の妻にどのような変化が訪れるのか?変化した妻に対して夫はどのような対応を取るのが適切なのか?
それを知る必要があると思うんです。ぼく自身も妻との関係を改善するにあたって、最初にもっとも役に立ったのはこういった知識でした。
「これを産後に読んでおけば良かったな」とぼくが思った本をいくつか紹介しますね。
これを読めば産後の妻になにが起こっているかを理解できるようになりますし、どうすればよかったのか、そしてこれからどうしたらいいのかといった「自分を見つめ直す作業」もやりやすくなります。
■知っておくべき産後の妻のこと
この本は産婦人科の院長さんが男性目線で書かれた珍しい本です。
産後の女性には、2か月間は安静にしていないといけない産褥期(さんじょくき)があるなど、ぼくら男性が普通に暮らしていては知ることができない知識が詰まっています。
だいたいこういう「産後の妻」に関する本って、女性が男性に対して「説教」っぽい感じで書かれていることが多いので、男性は手に取りにくいんですよね。
説教っぽく書かれてなくても、読み方次第ではそのように受け取ってしまうこともあります。なんか、怒られてる気持ちになっちゃうんですよね。
この本は男性が書いているので、男性にとっては読むためのハードルが低く感じられるはずです。
内容も説教っぽくなくて、とてもフラットに書かれているのでスッと読むことができるんです。
産後の女性に何が起こるかを男性が正しく理解するには、この本がもっとも役に立つんじゃないのかなって思います。
■産後クライシス
2011年出版の少し古い本ですが、「産後は妻の夫への愛情はガンガン下がっていく」というとてもショッキングな事実を知ることができます。
この本は「産後クライシス」という言葉を世の中に定着させた歴史的な本だと思うのですが、どうも過小評価されている気がするんですね。
男性に対する説教っぽい部分もあるので、ぼくら男性としてはちょっと読むのに抵抗を感じるところがあって、そういう部分がマイナスに働いてる気がします。
男性としては手に取りにくい本かもしれませんが、産後の「妻の夫への愛情」がどのように変わっていくのか?
それを知ることができる貴重な本だなと思うんです。
向き合いたくない不都合な事実に向き合ってこそ、自分を見つめ直すことができますので、劇薬を飲むような気持ちで読まれることをおすすめします。
ぼくのポッドキャストでもこの本の解説をしています。
■パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!
この本は「産後の妻」を理解するだけでなく、「日本における子育て世代」が置かれた状況について理解することができる本です。
この国が子育てに力を入れていない事実を知ることで、妻や自分たち家族が置かれた状況を他国と相対化して知ることができるんですよね。
そうすることで夫婦に仲間意識が芽生えて、お互いに支え合おうという意識が生まれてくるんです。
表紙はすごいカジュアルで、中身も分かりやすく解説されているけれど、圧倒的なデータ量と著者の熱量に引いてしまう人もいるかもしれません。
そんな人は著者のポッドキャスト(ソーシャルレンズラジオ)がおすすめです。ぼくも著者である前田晃平さんのポッドキャストが好きで更新を楽しみにしていますが、ポッドキャストの方が頭に入ってくる気がしています。
なぜか、難しい話を伝えたり、事実をストレートに伝えたい場合はポッドキャストの方が向いているような気がするんですよね。
前田さんはnoteも書かれています。3人のお子さんを育てながら感じた夫婦のことや、子育てのことを綴られているので夫婦関係に関するヒントがきっと見つかるはずです。
ぼくはこの記事が好きです。
長くなりすぎてしまうので、本の紹介はここまでにしますが、こういう知識をつけることによって、自分という存在を俯瞰してみることができるようになるんです。
産後の妻になにが起こっていたのか?
日本で子育てをするとはどういうことなのか?
それを知ることで自分自身を見つめ直すことができるようになると思うんです。
妻から身体的に拒否をされている期間というのはとても辛い日々ですが、口に出さないだけで多くの男性は同じ悩みを抱えていると思うんです。
そして、ほとんどの人は悩みをそのままにしていると思うんです。なぜならば、自分と向き合うことは勇気が要るからです。
そして、自分と向き合うためには知識が要るからです。
誰からも教えられることのない知識を手に入れて、自分を変える一歩を踏み出す勇気を持っている人が、妻との関係を改善できるんだと思うんです。
自分を変えることで妻を変える
妻から拒絶されると「妻に変わって欲しい」と強く思うようになりますが、妻に変わってもらうためには自分自身が変わることが一番の近道でした。
妻から拒絶されることで、妻にとってのぼくの存在意義を見つめ直せるようになり、自分の存在意義を見つめ直すことで、妻との関わり方を妻の目線から考えられるようになったんです。
妻との関係を前に進めている他の方のお話を聞いていてもそう思います。
ぼくらは妻という「他者」を知り、日本の子育て状況という「全体」を知ることで、「自分」の価値観から解き放たれることができるんだと思うんです。
そして、自分の価値観から解き放たれた時、自分を縛りつけていた鎖は単なる情欲でしかなく、愛情ではなかったことに気がつくのだと思うんです。
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夫婦関係に関するポッドキャストを毎週月曜と木曜の朝5時に配信しています。ご夫婦で聴いていただけると嬉しいです。
夫婦関係に悩む方向けにアドバイスやコーチングをしています。友人とカウンセラーの間のような存在です。あなたの夫婦関係が落ち着くまで、ぼくが寄り添います。
男性女性問わず対応しています。ちょっとだけ話を聞いて欲しいというライトなご相談でもだいじょうぶです。
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