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【夫婦関係アドバイス】成功事例「妻への感謝が共通の課題を作り出した」

「最近、妻に対して『ありがとう』と感謝の言葉を伝えるよう意識しているんですが、妻の対応が変わってきまして、会話が増えたんですよね」

「こないだも、妻が庭のちょっとした工事をしたいと考えていたようで、今までだったら、妻が勝手に工事の段取りして、『明日、業者来るからね』と言われていたんですが、今回は事前に相談してくれたんですよ」

「今まではぼくも反対すること多かったんですが、今回は感情で反応しないで、一緒に考えようと言えたんです」

そんなお話をしてくれたのは、10代のお子さんがいらっしゃるAさん(40代男性)です。

Aさんは、ぼくのnoteサークルに参加してくださっているのですが、妻への感謝の言葉を通して、妻との距離を着実に縮めることができました。

今日は、「妻への感謝の言葉」がなぜ二人の距離を縮めるのか?

そして、なぜぼくら男性は、妻に「ありがとう」と素直に言えないのか?

これらについて、具体的な事例を元にしながら、書いてみようと思います。

恥ずかしくて言えない妻への「ありがとう」

Aさんとは一ヶ月半ほど、毎週ZOOMでお話をさせていただいたのですが、たびたびおっしゃっていた言葉が、「いまさら、妻に対してありがとうと言えない」というものでした。

食事のときに醤油を取ってくれたらありがとうとは言うけれど、洗濯をしてくれたこと、掃除をしてくれたこと、お風呂を沸かしてくれたこと、そんな家庭の中のありふれた行動に対して、「ありがとう」と妻に伝えることは、Aさんにとって難しいと感じられるものだったんです。

なぜ、難しいと感じてしまうのか?

それは、Aさんにとっても、Aさんの奥さんにとっても、「日常の中の家事」は「やるのが当然」なものであり、そしてそれらは「妻がやるもの」という認識が、無意識のうちに出来上がっていたためじゃないかと、お話をうかがっていて感じました。

Aさんのご実家は父親がとても厳しい方で、家父長制の名残が色濃く残っている家庭でした。Aさんは子ども時代、自分の意見を口にすることが難しかったとおっしゃいます。

おそらくそういった家庭背景も、Aさんの性格に大きな影響を及ぼしていたのだと思うのです。

「日常の中の家事」を当たり前のように女性が行う家庭に育ち、気がつけば、Aさん自身が無意識のうちに、妻に対してもそういった期待をしていたのかもしれません。

そんなAさんにとって、妻に対して感謝の言葉を口にすることは、とてつもなくハードルが高かったのです。

「突然、ありがとうなんて言い出したら、変に思われるんじゃないか?」

Aさんは当初、自分の変化を妻が怪しむんじゃないかとまで心配されていました。

女性としては、「変に思うわけないでしょ」と思われるかもしれませんが、実はかなりの男性がそういう心配をしているんです。

今さら妻に「ありがとう」なんて、恥ずかしくてとても言えない。

Aさんは、自分の中にたびたび湧き上がってくる「恥ずかしさ」や、自分自身の価値観と戦い、少しづつ自分を変えようと行動を始めました。

「そうは言っても妻も悪い」という気持ちとの戦い

ですが、どうしても心に浮かんでしまう感情があります。

「そうは言っても妻も悪いんじゃないか。妻も変わるべきじゃないのか?」

妻との関係に悩み、自分を変えようとされる方のほとんどの男性は、この感情に最初にぶつかります。

口をきいてくれない妻も悪い。

妻が不満に思っていることは言ってくれないと分からない。

こっちの気持ちを分かってくれてもいいんじゃないのか?

この「妻が悪い壁」にぶつかり、自分を変える努力を放棄したり、継続することができなくなってしまうんです。

そう思ってしまう気持ちはぼくもよく分かります。ぼくも同じような経験があります。

もしかしたら、本当に妻にも責任はあるのかもしれない。夫が感情を表現しにくいような環境を妻が作っているのかもしれない。

でも、仮にもしそうだったとしても、それは妻の問題であって、ぼくらが無理やり妻の態度を変えさせることはできないんですよね。

妻の態度を変えようとして、夫婦カウンセラーのところに妻を連れていき、その結果、逆に妻の態度がかたくなになってしまったケースもあります。

Aさんは「妻が悪い壁」にぶつかりましたが、ぼくのpodcastを何度も繰り返し聴いてくださり、「妻との関係を変えるには、まず自分を変える必要がある」ことに気がつかれたそうです。

妻への感謝と共通の課題作り

Aさんは妻に対して「ありがとう」と、感謝の言葉を口にしたことはあまりないけれど、心の中で思うことことは何度かあるとおっしゃいました。

まずは、心の中で妻に感謝をしていることについて、実際に言葉にして、妻に伝えることにしました。

本当にそう思っているならば、妻に対して夫の感情が伝わりやすいからです。

具体的には、「Aさんが仕事から帰ってきたときに、妻がお風呂を沸かしてくれていること」が、Aさんが妻に対して心の中で感謝をしていることでした。

ぼくらは、まずこのシチュエーションに対して、Aさんが実際に感じられている感情を妻に表現することを目標としました。

Aさんが「妻がお風呂を沸かしてくれていること」についてどのように感じられているのか、ぼくはZOOMを通してAさんの気持ちをお話ししてもらいました。

「妻に対する感謝が難しい問題」の原因には、ぼくら男性が自分の感情に鈍感であることも関係していると思います。

自分の感情に敏感になりすぎると、職場など社会において不利になるケースが多いんですよね。揚げ足を取られたり、交渉時に弱気だと思われてしまったり。

Aさんから「妻に対する感謝の気持ち」をじっくりと聞かせていただいたぼくは、「では、今日、妻にありがとうと伝えてみましょうか?」と提案しました。

その日の夕方、つっかえながらも感謝の言葉を伝えることができましたと、Aさんから嬉しいお知らせをいただきました。

Aさんの奥さんは、夫の急な感謝の言葉にびっくりしたようですが、やはり嬉しかったそうで、リビングからは上機嫌な妻の鼻歌が聞こえてきたそうです。

↓「妻への感謝」に関するお話はこちら

妻に感謝の言葉を口にすることができるようになったAさんは、少しづつ夫婦関係が変わりつつあることに気がつきました。

いつの間にか妻との会話が増えていたのです。

そんなある日、Aさんは自分たちが暮らす家のプチリフォームの相談を妻から受けました。

Aさんは、妻からのこの相談に驚いたと言います。

なぜなら今までこのようなケースは、妻が自分で勝手に工事の手配を進めていたからです。

今までだったら、妻からの一方的な行動に反発していたAさんでしたが、妻から相談をされたこともあり、まずは妻の話に耳を傾けることにしました。

リフォーム箇所を二人で調べ、何をどのようにリフォームするのか、一人ではなく、二人で決めていったのです。

単なるリフォームの話と思うかもしれませんが、これは夫婦二人が「共通の課題」を作り出すことができた大きな一歩だとぼくは思うのです。

妻への感謝の言葉によって、妻に安心感を与え、夫に対する硬く強張ってしまった感情を解きほぐし、夫婦二人の共通の課題を一緒にクリアすることで、絆を強めていく。

まさにその工程を、Aさんはゆっくりと、でも着実に進んでいると、ぼくは実感しました。

自分を変える勇気を持てる人が、妻との関係を変えることができるのだと、ぼくは思います。

同じように、妻との関係に悩む方の参考になれば、幸いです。

↓「共通の課題作り」に関するお話はこちら

↓その他、記事内でご紹介したPodcast放送はこちら

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妻との関係に悩む男性向けのnoteサークルをやっています。

一人でなんとかしようと思うと、どうしても続かなかったり、どうしていいか分からなくてさらに悩んでしまったりするんですよね。

妻との関係に悩んでいるけどどうしたらいいか分からないという方は、ご連絡ください。

実際に妻との関係を改善できた方のインタビュー記事はこちらです。読んでいただくとイメージが掴めると思います。

夫婦関係に関するPodcastもやっています。こちらも聴いていただけると嬉しいです。

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