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”夫が妻の話をすぐ忘れる”がなくなる「自分ごと化」と魔法の言葉

「やっといてって言ったのに全然やってくれてない!」

「え? この日、あたし出かけるって言ったよね?」

「あたしの話って、あなたの中で優先度が低いの?」

夫婦関係が長くなってくると、こういう「うちの夫、あたしの話ちゃんと聞いてるのかな?」と思うようなことが増えてきますが(ぼくもよく言われてます...)

”なんで、夫は妻の言ったことをやってくれないのか?”

”妻が言ったことを夫がやってくれるようになるためには、どうすればいいのか?”

これらについて、男性であるぼくが思う理由と、具体的な対策について書こうと思います。


「自分ごと化」されてない案件はすべて忘れてしまう

ぼくも「妻がやってと言ったことをやらない」「妻が言っていた予定を忘れてる」ってこと、本当に多いんです。

なんで、こんなに忘れるのかなーと考えていたんですが、中にはちゃんとやっていることとか、家族や妻の予定をきちんと覚えていることもあるんです。

たぶん、この差を考えることで、答えが出てくると思うんですね。

そして、その差って、「それ」が自分(夫)にとって「自分ごと」として捉えられているかどうかだと思うんです。

ぼく、妻がいつ歯医者に行くかってきちんと覚えてないんですよ。

「じゃあ、行ってくるね」

「え?どこ行くの?」

「歯医者行くって言ったじゃん、Time Tree(スケジュール共有アプリです。)にも書いたよ」

ってことがしょっちゅうあって、これって、たぶんいつになっても覚えないと思うんですね。

覚えないというか、目に入ってないというか、スケジュール共有アプリに書き込んでもらっていても、目に入ってないんですよね。

それって、ぼくにとって自分ごとじゃないからだと思うんです。

でも、子どもがいつ歯医者に行くかは、すごく気にしてるんです。

なぜなら、彼らの歯並びがよくないことを「ぼく」が気になっていて、医師から直接「ぼく」が話を聞きたいと思っているからです。

つまり、ぼくの中で「自分ごと化」されつつあるんです。

こうなると、予定ってなかなか忘れないし、「あれ?いつだっけかな?」ってずっと気になっているんです。

あと、子どもたちがある習い事をしているのですが、その教室をどこにするかっていうのを、妻と話し合ったことがあったんです。

ぼくはその時、教室探しをめんどくさがり、妻にお願いしてしまったのですが、妻が予約した体験教室に付き添いに行ったのはぼくだったんです。

ぼくが直接、教室の講師の話を聞いて、質問して、子どもたちの反応を見ているんです。

そうすると、(ここよりあそこの教室の方がいいな)とか(あの教室の方が子どもたちの反応が良かったな)とか、色々考えるんですよね。

気がついたら、どの教室で習い事をさせるかをぼくが決めていました。

ぼくが「絶対にこの教室の方がいい。教材も貸してくれるし、講師の理解度も高いし、やる気もあるし、熱意がある」などなど、すっかり「子どもの習い事教室選び」については、「ぼくが担当である」という強い気持ちが生まれていたんですよね。

別に、妻から頼まれたわけでもなんでもないんですが。

だから、夫が言ったことを忘れたり、やってくれなかったり、なんだか分かったんだか分かってないんだか適当な返事をしているってことは、「自分は担当ではない」と思っているんですよ。

「妻が担当だ」と思っているので、覚える気がないんです。ぼくもそうですが。

はじめから夫を絡ませて、「主担当である」という意識を埋えつけたり、途中から夫に引き継ぎをしたり、なにかの確認電話などを夫にやらせたりすると、ちょっとずつ「あれ?俺がこの案件の担当か」と、勝手に思うようになってくるんですよね。

夫にとって妻は「グループ会社の別会社の代表」

妻にとって夫は、「家庭の共同経営者」だと思っている人が多いと思うのですが、夫としては、「妻は同じグループ会社だけど、自分と同じ会社の人間ではない」って思っている人、けっこう多いと思うんです。

グループ会社の人間だから、自分の会社にも影響が出るけれど、あくまでも妻は自分とは別会社の人間だから、「ま、関係ないや」と思ってるんですよね。

だから、

「いやいや、あなた、あたしと同じ会社の人間だからね。なに言ってんの?」

ということをですね、気づかせてあげた方がいいと思うんです。

というか、気づかせてください。夫は自分一人では、なかなかそこに気づけないんですよね。

気づかせるためには、先ほどのように、家庭内の業務を「自分ごと化」させる必要があるわけです。

夫には「言葉」ではなく、「感情」を伝える

と言っても、家庭内の業務をぜんぶ夫にやらせるわけにもいかないですよね?

自分がやらないといけない業務とか、やりたい業務もあると思います。

それについては、「夫は覚えてない」と思った方がいいです。

それって、夫の趣味のサッカー観戦の日程がいつなのかを妻が覚えてないのと、同じレベルなんです。

本当に申し訳ないんですが、男って「自分ごと」にできてないと、どうしても覚えられないんです。

それでも今後、夫に自分が言ったことを覚えていてもらいたい時は、とっても効く魔法の言葉があります。

「覚えてくれてないなんて悲しい...」

これです。

「〇〇をして欲しい」とか「〇〇を覚えておいて欲しい」ではなくて、夫に対する「悲しい気持ち」を伝えるんです。

妻から責められたり、失望されたりしても、正直なところ(早く、この時間が過ぎないかな...)としか思ってない人って、多いと思うんです。

あとは、妻の言葉に反発して感情的になってしまったりとかですね。「そんなことはない!」とか「忙しいんだ!」とか、言い訳を並べて、夫婦喧嘩のスタートです。

でも、妻が言う「悲しい...」という感情には、ぼくら男性は逆らうことはできないんですよね。

人の気持ちに対して「そんなことないだろ!」なんて言えないので、なにも言い返せないんですよ。

それに、妻が言う「悲しい...」と言う言葉には、なにか夫の神経を集中させる魔法の威力があると思うんです。

(あっ!この話は聞いておかないとやばい!)

という直感が働くんですよね。

(この案件を放置しておくと、必ずやばいことになる...!)

という直感が働いて、無視できなくなります。

それでもダメなら、極め付けはこの言葉です。

「このままだと嫌いになりそう...」

ぼくもこの言葉を言われたことがありますが、もう焦りますよね。それ以降、妻の話をないがしろにすることは減ったんじゃないかなと思ってます。

男は結婚すると「妻から振られることはない」と思っているのですが、「それは壮大な勘違いである」と、早めに妻側から気づかせてあげた方がいいと思うんです。

「すごく大事な話なんだけど」という前置きの威力

それから、もう一つ効果があるのが「すごく大事な話なんだけど」と前置きをつけることです。

(え?なんなの!?気になる...!)

と男性の脳の中で、危険信号が鳴り響いてアドレナリンが上がります。

そんな時に言われたことって、けっこう忘れないんですよね。

(これは、大事な話だ...!)

と、脳が認識して、妻の話を「どうでもいい話フォルダ」ではなく、「重要事項フォルダ」に格納するんだと思うんです。

そうやって格納された記憶って、本人が思っているよりも長く記憶されるんですよね。

「いや、そんなたいした話じゃないし、毎回はそれ使えないな」と思われるかもですが、妻の感情を把握しておくことは、夫にとってなによりも大事な仕事だと思うんですよ。

妻が、「今、なにを考えているのか?」「今、なにを感じているのか?」をきちんと夫が分かっていないと、妻へのケアがおろそかになってしまい、二人の距離がどんどん開いてしまうと思うんです。

「夫が言ったことを覚えてくれてなくて困ってる!」

という方の参考になれば幸いです。

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