それは、失礼ながら「無教養な人間のやる無作法な態度」というものです。
「本は、たった千円の時空間旅行だ。
著者の世界にどっぷりと浸かり、心の驚きを探す旅。
−さあ、旅をしよう。」
読了日記#29冊目
『読書する人だけがたどり着ける場所』
齋藤孝/SB新書/2019.1.15
▶︎todo
「before」「after」「todo」の3つのまとめと、
印象に残った3つの文をピックアップすること。
▶︎before
「本を読みたいのに、読めない」
日々の忙しさに追われ、読書をないがしろにしていた自分に読書の重要性を再確認させたくて、手に取った。安住さんとの共著『話すチカラ』での縁もあって読んだ。著者の言う、「読書する人だけがたどり着ける場所」ってどこだろう…?
▶︎after
本は、時空間を超えた旅行だった。
たった千円ちょっとで、さまざまな時代、さまざまな社会、さまざまな思考にどっぷりとつかることができる。
これは同時に、自分の世界に侵入を許すことでもあるけど、人格を高め、人生を深めるためには本は欠かせないものだと再認識できた。
ある程度本を読んで20冊目くらいに心を病むのは、もしや正しい反応なのかも。自分の世界が壊されてく感覚に怯えてたんだ。そうしてまた新しく本によって自分の世界を作り上げ、また壊していく。ある意味、読書は自分破壊。
特にこの言葉。
「それは、失礼ながら『無教養な人間のやる無作法な態度』というもの。驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるから。」
…刺さった。ソクラテスも言う。
「無知の知」こそ大切な人間の状態なのだと。
▶︎todo(おさらい)
「before」「after」「todo」の3つのまとめと、印象に残った3つの文をピックアップしよう。
→気付き、インスピレーション、反応…。本を読む中でのこういった心の動きは著者の目で、著者の世界にどっぷりと浸かっている証拠。逃さず書き留めて、アウトプットしよう。
===
印象に残った言葉たち。
1. それは、失礼ながら『無教養な人間のやる無作法な態度』というもの。驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるから。
→ズバリ、一番刺さった。たしかに、全く無知のことには驚きすらしない。教養があることが人の価値ではないけど、無反応で生きるのは嫌だな。
2.「構え」の問題です。著者と二人きりで四畳半の部屋にこもり、延々と話を聞くようなものです。
→これも結構手厳しい。難しい本、自分に厳しく刺さる本は、大抵我慢勝負。壊れていく自分を楽しみたいな。
3.「どっぷり」を移動させていく
→著者の目、著者の世界で本に浸かる。
著者の世界を作り上げた「著者」まで見る、浸かる。連綿と続く精神文化を味わう。
読書は時間旅行、空間旅行に連れてってくれる。
そんな感覚を久々に思い出せた良い本でした!
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