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尺取虫と国境と

『物の価値』と『物の値段』は違う。適正価格とは相対的で、そのモノ単一では決まらない。

物の価値
一個人として、生活必需品は価値必要性が高い。
(あって当たり前、無くては困る物)

物の値段
貨幣経済の土台の上での話になるのが大前提になり、一個人ではなく全体として、計られる。また為替が関わらない、国境を超えない、動きであればまだ、通じやすい話だったのではないだろうか。

通貨の評価は経済力の評価。
円への換算機会が増えれば、円高に進む。つまり国境の向こうへ物を販売したorインバウンドなど(外貨獲得)は円高に向かう動き。逆に、海外支援など(円貨放出)は外貨への換算機会なので円安に向かう動き。

だから円高と聞けば、
  円高に向かう動き-円安に向かう動き > 0
円安と聞けば、
  円高に向かう動き-円安に向かう動き < 0
符号が変わる。

円安を軸にすると、円安は
     円安に向かう動き-円高に向かう動き > 0
円高は
     円安に向かう動き-円高に向かう動き < 0


日本が頑張っている方が円高。←語弊あり←語弊あり←語弊、、、

『物の価値』と『物の値段』は違う。

円高円安はものさしに置き換えれば。

                                                 (余る)
 円↑高      1  2  3  4  5  6  7  8  9  10
物の価値   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10   ←固定視する
 円↓安      12345678910
                                        (足らず)

最近のガソリン(¥180/Lとする)で考える。値段が上がる要因は、
①円安になった。   ←ここが複雑。難しい。
②ガソリンの総量が減った。入手困難になった。
③需要が増えた。

要は尺取虫。元気な彼らの歩幅は大きい。


④円高になった。  ←どこから来た?

円高に向かうと、生活が楽になる。
働く必要性がなくなる。
人手不足になる。人件費が上がる。
物価が上がる。物の値段が上がる。

通貨の特性に『貯める』『貯まる』がある。

①でも④でも値段が上がる。仮に①を④の筋書きにはめれば、

円安に向かうと、生活が苦しくなる。
働き続ける必要がある。
仕事が足りない。人件費が下がる。
物価が下がる。物の値段が下がる。

この辺りが、国の仕事。国債の買取、公定歩合の引下げ、最低賃金の引上げ、(思い付くのはこの辺り)など。デフレスパイラル

『物の価値』と『物の値段』は違う。

適正価格とは相対的で、そのモノ単一では決まらない。適正は①と④の間か?

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