見出し画像

国民文学令和二年1月1日締切分原稿


秋葉原の銀杏並木は煌めいてオタクの聖地の冬の賑わい

残虐な短歌は忘れた生活を詠える喜び言葉のぴよんぴよん

京急より山手線に乗るためにスーツケースを担いで走る

乗り継ぎを東京モノレールに変更す行きとは違ふ景色がみたくて

渋谷より移動せども躓きて点字ブロックにタイヤがかかる

住む世界の違ふ人との歌会の閉会の途端に胃が痛み出す

旅先で歌を作ればよかつたと写真だけでは満たさぬ心

消費する短歌かと問ふ締切を繰り返せども生活が歌

批評する立場になれど不勉強画数の多き漢字の小ささ

同胞の秋葉原に集いて堂々とアニメが好きと言へるうれしさ

正殿の復元決めれども情報の少なきことよされど諦めず

年表の一七〇九より三年で正殿復元誰もが驚愕


 首里城再建の有識者の高良倉吉氏の講演に行ってきました。首里城は1709年に焼失しているのですが1712年には復元され1715年に首里城が再建されととのことです。しかしなぜこの短期間でできたかは記録に残っていないとのことです。


 ここからは沖縄戦より消失した首里城についてです。首里城を復元するために情報があまりにも少なくまずは情報集めから入っていたそうです。


 今回2019年の焼失については高良氏によれば、1992年復元で情報はすでにそろっているので再建はそこまで問題はないとんこと。問題はお金とか行政的なことのほうが大きいかもしれないとのこと。また、材木などの集めるのが大変だろうとのことです。自分の感触としては、首里城再建の先が見えたのでほっとしています。


 昨日、急遽沖縄で短歌をやっている4人が集まり歌会というものをやりました。というのも亀山真美さんというかたが帰省するとのことで。。。呼びかけたのは、名桜大学で研究をし、琉球新報の歌壇で選者をしているている屋良健一郎さん。集まったのは、自分、屋良さん、早稲田短歌会の(髙良真美)亀山真美さん、所属は忘れてしまったのですが霧島絢さんという4人で歌会をしました。

 とても刺激的で、そしてとても抽象的で、そしてまったく詠みができなく、苦戦しながらも批評をなんとか。私のうたにはまったく選が入らず。すごい主観的ですが「早稲田の人の言葉はなんか違う」と思ってしまいました。早稲田短歌会は「生活を詠う」というよりは芸術を詠うという感じで、結社や所属によって作風が違ってくるのかなあと漠然に思いました。先入観だとは思いますが。歌会の歌をFAX致します。

 12月中旬には秋葉原に行きました。

アニメのイベントであたったのですが何もかもが楽しく、よい時間をすごしました。そんななかで秋葉原で銀杏並木があって、秋葉原の電飾と文化と銀杏並木の取り合わせがおしゃれだなと思いながらも、それをすごく記憶に残ってはいたものの、なかなかその光景の歌が作れず、写実的な歌ができないなぁとまだ勉強不足を感じました。


長くなりましたが今年もよろしくお願いします。

                             渡部敦則

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?