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藤川球児はなぜ一つの助言であそこまで覚醒できたのか。前編



藤川球児投手は阪神タイガースで今もなおバリバリ活躍する選手です。


その代名詞ともいえる”火の玉ストレート”と形容されるまっすぐ。


そのまっすぐは、当時の二軍の投手コーチであった山口高志さんが藤川投手にこのようなアドバイスを送ったことによってフォームが良化され生まれたそうです。


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なぜ、この一言でここまで覚醒できたのか

今回はそれについて書いていきます。



覚醒する前はどんな投手だったのか


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覚醒する前の藤川投手は

球速でいえば平均140前後でMaxでも145㌔ほど(過去の投球集を見た感じ)で普通くらいといった感じでした。
ただ、当時二軍監督だった岡田監督は「いいボールはほおっていた」というように、映像を見ても球速はそこまででも伸びのあるボールを投げていました。

ただ、打者を抑え込むような迫力はなく「単なる上に伸びる変化球」「当たれば飛ぶ球」ぐらいのレベルであったように感じます。
それは、当時のイニングに対する被本塁打の多さに繋がっている(2005~2009当たりの全盛期と比べて)と感じます。


憶測交じりですが、当時の藤川投手をまとめると…

・球速は平均して140前後
・球速のわりに伸びてくるボール
・打者を抑えるほどの強さはない
・ただ、上に伸びる変化球みたいな印象
・そのため全盛期と比べ被本塁打が多い


覚醒した藤川投手はどんな投手だったのか


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わざわざ文字に起こす必要もないと思いますが

球速でいえば平均149㌔でMaxは156㌔で相当速くなりました。
そしてそれ以上にバットをよけるように伸びあがっていくまっすぐ。

分かっていても打てないほど威力を備えていて、
セーブ王に輝いた2007年は83イニングを投げて被本塁打1本。


その藤川投手の変貌ぶりをまとめると

・球速が相当上がった
・伸びのある真っすぐもそうだが打者を抑え込む威力も加わった
・被本塁打が少なくなった


ここからが本題です。

藤川投手はなぜ山口高志さんの一言でそこまで覚醒できたのか。

フォームがどのように変化したのか

それによって、どうして上三つの変化が起きたのか

というのを順に解説していきます。


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