素数 prime number

2,3,7,11,13,17…
素数の羅列から13と17を選んだ生態系の中でも下位に属する数学者。
その名は蝉(セミ)
セミが何年も土の中で成熟し、地上ではひと夏の生涯を終えることは日本人であれば小学生ぐらいで得る知識。
様々な周期ゼミがいる中で、13年ゼミと17年ゼミの素数ゼミが221(13×17)年ぶりにアメリカで同時に爆誕する。
驚くべきはセミの種類。
13年ゼミで4種、17年ゼミで3種、それ以外の周期ゼミが100種以上…
現状認知されている、蝉の寿命を考えると17年ゼミが最長の寿命となる。
221年ぶりの大騒ぎが話題になっているが、よく考えたら毎年、周期ゼミ2種以上の公倍数の年にあたっていそうなものだ…
ただ、待ち構えるはマッソスポラ菌。周期ゼミに感染する真菌だ。
マッソスポラ菌はセミの体内を蝕むとその意識などを奪い、ゾンビ化を促し、自らの繁栄のために繁殖活動にいそしむ。恐ろしいのは雌雄に関係ないことだ。本来鳴かないメスのセミも生殖活動を行うようになってしまう。
さらに、驚くべきは既に土壌で感染しているセミが少なからずいるという事実。休眠時に感染し、地上で活動を始めると発症する。
次に話題となっているのが13年ゼミと17年ゼミの間の交配である。
もちろん、どちらのセミもこの周期に関する遺伝子を持っているわけだが、以下のような研究結果から、おそらくそれぞれの遺伝子をキメラで持ち、どちらの優劣ではなく、おおよそ遺伝子としての発言をランダム化された状態になるセミが生まれるのではないか。
以下、参照
「13年および17年周期で発生するセミは、複数の進化の道筋をたどり、それぞれの種が独自にこの周期にたどりついたものとみられる」。
 遺伝子に刻まれているとはいえ、セミの発生周期は完全に固定されているわけではない。これまでの研究で、こうしたセミの仲間では13年と17年の周期を行ったり来たりする場合があることが判明している。地球の気候の急激な変化により、セミが生来持っている計時メカニズムが混乱することが、周期変更の主な要因と考えられている。※1

fig.1 北アメリカの周期ゼミの分布

虫の種類に関係なく、おぞましい量のそれは想像しただけで…というか、今回、いろいろな資料をあさる中で、セミの群生を見ていしまったので今、結構萎えている。
参照※1周期ゼミの進化の謎、DNA調査で解明(National Geographic)https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7873/

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