レビュー ハッピーエンドが書けるまで

まず初めに書いておくことがあります。

ここに書くことはあくまで私個人の感想であり、映画の内容や、泣けることを保証するなんてことは全くないので、用法用量を守って正しくお使いください。

今回紹介するのは、まぁ、初めてなんで今回もくそもないんですが、

ハッピーエンドが書けるまで(Stuck in Love)

作家な方や、作家志望な方達にぜひ見てもらいたい一本なので、1発目に紹介します。

原題の方がやっぱりしっくりくる気がしますね。

主役の家族は、みんな作家か、作家志望です、そして、揃いも揃ってなかなかの変人です。

開始からいきなりリリー・コリンズ演じる、サマンサがぶっ飛んだ発言をするあたりからも、変人ぶりは良く伝わる気がします。

行き詰ってしまった有名作家の父は、創作活動も行き詰ってしまい、作品を作れなくなり、Stuckしてしまった状態になっているわけですね。

ちなみにこのStuckは行き詰るや、動かなくなるという意味の他に、夢中になってしまうと言う意味もあるので、別れた妻のことを忘れられずに、彼女のストーカーになっている父親の状態をよく表しているわけです。

一方、娘のサマンサは過去の経験から、同じ大学の男の子と真剣に付き合うことにためらいを感じて、その愛を受け止めるべきか、傷つくのを恐れて、遊びの関係だけを持ち続けるべきか、その状態でStuckしてしまっています。

そして、激初心の息子ラスティは、初恋の子に気持ちを打ち明けられず、それでも詩に天使とか言って書いちゃうくらいにStuckしちゃってます。

さらにラスティは創作活動もStuck状態の、何をしていいのかわからない状態です。

そんなStuckした家族が、色んな出会いや、色んな事件に遭遇して、少しずつ前を向いて、Stuck状態を抜け出していき、それじゃ最後はハッピーになれるのかって話です。

まぁ、当然ハッピーな終わりになるわけですが、その過程で、色々なものにStuckした人たちと助け合ったり、支えあったりして、成長し、段々と前を向いていくわけですね。

全体の流れとしては凄く在り来たりな感じで、別段特別なことをやるわけでもないんですが、人が再起していく姿、成長していく姿と言うのは、やはり、心を動かされるものがあります。

人間なので下を向いたり立ち止まったりすることは誰にでもあるわけで、その時、1番の助けになるのは家族であり、友人であり、愛する人なんですね。

心が疲れた時に是非見てもらいたい1本です。

あえて突っ込むとすれば、別れた妻は、果たしてStuckから抜け出せたんでしょうか?

後日談でもないと判明しないことですが、個人的には彼女は未だにStuckしたまま、愛と言う名の牢獄の中に閉じ込められている気がします。

だからこそのStuck In Loveなんじゃないんでしょうか…

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