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1/14 今年は個別株に勝ち負けがはっきりしてくるかもしれない件

こんばんはアトレです。先週は綺麗にCPIの予想値を当て切りまして大変嬉しく思いました。「CPIの値は高く出るが中期でインフレ鈍化しているので株式の強い売り材料にはならない」という所まで一致できましたので、こういうnoteを書いていてよかったなと思いました。

さて、今日は2024年の株式相場において気にしておくべき事柄を述べていきます。これを注意していれば相場の変化を敏感に感じとる事ができるかもしれません。

①Pay check to pay check(カツカツ)
難しい人はPaypayと覚えましょう。Pay checkとはクレジットカードなどの請求の事で、月に一度クレカ、家賃、車のローン、子供の教育費など支払いがあると思いますがこれを支払ったら給与がなくなって余剰資金が無い状態を言います。生きていくには問題ないですが、急な旅行、修理、冠婚葬祭などに充てる費用が捻出できない状態が続くと人は限界がきますので、かなり厳しい状態です。4 Tips to Break the Paycheck-to-Paycheck Cycle in 2024 (msn.com)
こちらの記事によると、米国労働者の63%が500ドル(約7-8万円)ほどの急な出費に対応できないと報じています。
ホンマかいな?と思われるアナタ、以下のグラフをご覧ください。

画像引用元:FRED

上記は全雇用者の時給の伸び率(対前年比)です。少し見にくいですが、現在は下がり傾向で、1.35%を示しています。因みに現在の消費者物価指数(CPI)は3.4%なので物価の伸びの方が賃金より大きいのが分かります。
この為に、多くの一般アメリカ人は賃金の伸びがインフレに追い付かず、貯金やコロナ禍中の余剰貯蓄を取り崩す人が増えていると言われております。

仮に多くの人が貯金を取り崩す生活であれば、経済が伸びる環境とは言い難く、あまり楽観視はできないと思います。

②Delinquency rate on Credit card(支払い遅延)
米国のクレジットカードローンの支払い遅延率が伸びております。下記グラフの青字は全ての商業銀行における遅延率です。現在約3%。コロナと同じレベルです。ところが、資産ランクトップ100を除外した銀行に対する支払い遅延率(緑)は現在7.5%で90年以降で最も高い値を示しています。
平たく言うと、田舎の地域に根差した小さな銀行ほど支払い遅延に悩んでいるという事です。因みに7.5%というのは非常に大きい数字です。13人に一人は支払い日にお金を支払ってくれないので、銀行としては回収業務に時間が割かれ、より安全な人にしかお金を貸し出せない風潮になるでしょう。つまり、貧乏な人ほどお金を借りにくい雰囲気が作られつつあり、個人が厳しいばかりか、当該の銀行も資金流動性が悪くなり、経営悪化に繋がります。

画像引用元:FRED

③銀行不安
上記のようにどうも個人の支払い遅延や破産が段々怪しくなってきました。しかもそういうヤバめの顧客を多く抱える地方銀行のよりどころであったBTFP(Bank Term Funding Programme)も今年3月に終わる予定で、中小銀行の支えが取り除かれる形になります。
そんな中、不安要素が薄いはずの米国4大銀行の決算が発表されました。
結果はアナリスト予想を裏切る厳しい決算内容。私が記憶する限り、コロナバブル以降、いつもS&P500の先陣切って発表される4大銀行の決算はクリアしており、ここまで悪い決算は記憶にありません。幸い、今回は決算数字悪いものの、24年以降の米国景気については強気に見ているそうで、各行人削減が好感されて株価は上がる流れもありました。
しかしロイターの記事によると、4行すべてが貸倒引当金を増額しており、景気の悪化による一部債権回収不可を予想している事が報じられている
つまり、シンプルに言うと、大手銀行4社が景気は悪くなりますよと言っているわけです。

④予想収益の悪化**かなり大事***

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