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星野陸也、DPワールドツアー初優勝


1.抜きつ抜かれつのデットヒート

 DPワールドツアー、コマーシャルバンクカタールマスターズで星野陸也が最終日6バーディー2ボギーの68で回り、トータル14アンダーでDPワールドツアー初優勝を果たしました。
 最終日最終組をトップで迎えるのは初めてだった星野。序盤はスコアの変動が激しかった中単独トップで前半を終え後半に。
 最終組のウーゴ・クサル(フランス)や先に回るスコット・ジェイミソン(スコットランド)の猛追もありましたが、バーディーを獲らなければならない16H(Par4)で星野がバーディーに対しクサルはパー。
 続く17H(Par3)で、星野が連続バーディーを奪ったところで勝負の大勢が決しました。
 DPワールドツアーで日本人選手が優勝するのはこれで4人目。
 昨年9月に久常涼が、カズーオープン・デ・フランス(フランスオープン)に次ぐ快挙です。

・最終日ハイライト

・優勝インタビュー

2.星野陸也プロフィール

 茨城県笠間市出身の27歳、水城高校から日本大学に進学しましたが2年の途中で大学を中退。2016年にプロ転向し、2018年のフジサンケイでプロ初優勝を飾りました。
 20ー21年シーズンは3勝を挙げ賞金ランク5位、22年シーズンは1勝ながらも賞金ランク2位で、翌23年からのDPワールドツアー出場権を手にしました。
 トム・ワトソンやジョーダン・スピースと同じ、ゴルフは右打ちながらも左利きの選手です。

3.自身が目指すPGAツアー、そしてメジャー出場が近づいた

 この優勝でDPワールドツアーの来年から2シーズン分のシードを手にした星野、レーストゥドバイランクも2位まで上昇(1215ポイント)。
 PGAツアーカードを持っていない選手でのランクもトップとなり、来年の出場権も見えてきました。
 ただまだまだ長いDPワールドツアー、ポイントの上積みは必要不可欠な状況であることは間違いありません。
 最新の世界ランクも75位まで上昇することが確実視されていますので、今後頑張れば全英オープン以外のメジャー出場、特に50位以内に入れば自身の夢であったマスターズ出場も可能なところまで来ました。

4.御殿場で”リベンジ”を

 毎年11月に行われる三井住友VISA太平洋マスターズが開催される、太平洋クラブ御殿場コース。今年はここでDPワールドツアー、ISPS・HANDA選手権が4月25日から開催されます。
 星野は2年前の当大会、石川遼とのプレーオフの末敗れた苦い思い出があります。ここに勝てば逆転の賞金王もあったのですが、翌週のダンロップフェニックスで比嘉一貴が優勝したことで、その夢が潰えました。
 今年はすでに1勝した状況で御殿場に”凱旋”し、あのときの忘れ物を取り返したい思いで試合に臨むことでしょう。

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