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全英オープンゴルフ プレビュー④

 今回も欧州選手を取り上げます。


1.前回8年前のトゥルーンでミケルソンとの死闘を制し、スウェーデン男子選手勢初のメジャー優勝者が誕生、ヘンリック・ステンソン

 8年前ロイヤルトゥルーンで行われた全英オープン、歴史に残る名勝負が繰り広げられました。
 3日目を終了しステンソンが12アンダー、ミケルソンが11アンダーと1打差で最終日を迎えました。
 ステンソンがボギーでミケルソンがバーディーのスタート、首位をいきなり明け渡すことになっても動揺はありません。
 すかさずステンソンが2Hから3連続バーディーを奪って立て直し、試合中盤まではミケルソンとのハイレベルなマッチレースに。
 並んで迎えた14Hから再び3連続バーディー、ここで勝負ありました。
 終わってみたらステンソンが10バーディー2ボギーの8アンダー63(当時はPar71で開催)、ミケルソンが1イーグル4バーディーの6アンダー65を叩き出しても3打足りず、スウェーデン男子選手勢初のゴルフメジャー優勝者となりました。
 現在はLIVゴルフでプレーをするステンソン、8年前の出来事を再び見ることができるでしょうか。

2.今年前半戦の不調から少し脱出したがまだまだ暗中模索状態、欧州の声援を受けノルウェー人初のメジャー優勝者が誕生か、ビクトル・ホブランド

 今年の序盤、コーチのジョー・マヨと一定の距離を保ち試合に臨んできたビクトル・ホブランド。
 しかし結果が伴わず、もう一度よりを戻すことにしました。
 それが奏功したか全米プロでは3位に入り、ホブランドの復活をアピールしましたが、ここ最近は落ち着きを見せています。
 夏場以降に調子を上げてくるホブランドにとっては、全英オープンの頃が心身ともに充実している状況に。
 昨年プレーオフの頃に見せた勢いがあれば、ノルウェー人初のメジャーチャンピオン誕生も夢ではありません。

3.メジャー初出場もこれが最後、詰めの甘さを克服できるかが今後活躍できるかどうかがカギに、ルドビグ・オーベリ

 実質ルーキーイヤーのルドビグ・オーベリにとって、全英オープンが最後のメジャー初出場に。
 安定したスタッツは誰しもが認めるところですが、前哨戦となったスコティッシュオープンでは最終日オーバーパーになったところは反省材料。
 詰めの甘さをいきなり直せというのもルーキーには酷なことですが、世界ランク4位の実力者ならばこの点を改善して当然と言われても全くおかしくありません。
 先輩ステンソンが8年前達成したことを、今度は自ら行う番です。

4.最近メキメキと実力をつけたデンマーク出身双子の兄、母国の先輩トーマス・ビヨンが達成できなかったメジャー優勝をして越えたいところ、ニコライ・ホイゴー

 メキメキと実力をつけているホイゴー兄弟の兄、ニコライ。
 昨年のDPワールドツアー最終戦のツアー選手権で優勝、一躍DPワールドツアー看板選手に躍り出ました。
 今年からPGAツアーに戦いの場を移し、ファーマーズインシュランスオープンで2位に入る活躍を見せています。メジャーもこれまで3試合すべて完走中です。
 03年ロイヤルセントジョージスで、母国の先輩トーマス・ビヨンがクラレットジャグに手がかかりそうになったところで、16H(Par3)のガードバンカーでミスをしたのが致命傷となり、あと一歩のところで掴み損ねてしまいました。
 弟ラスムスも全英オープン出場が決定、双子の兄弟で先輩がなしえなかった偉業に挑みます。

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