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節水トイレにしたら配管の詰まりが頻発している話

1年ほど前だろうか。

あるテナント様が、弊社で設置しているトイレを、自費で工事したいという申し出があった。

こちらとしては、費用を持っていただけるのであれば大歓迎なので、了承し、そのトイレは新品に交換され、内装もキレイになった。

費用を持ってもらい、利用者の満足度が上がり、建物の資産価値も上がった。

当然造作買取請求権は破棄してもらっているので、退去時に買取を依頼されるリスクは潰している。

良いことづくめだ。良いことしかない。

もう皆さんオチは分かっていただろう。

そう。そうは問屋が卸さなかった。

その後元々詰まりやすかった配管が、より頻繁に詰まるようになったのだ。

よくよく理由を考えてみると、そのトイレが節水トイレになり、流れる水量が少なくなったことが原因だった。

流れる水が少ないのだから、ブツを押し出す力が弱まるのは当然である。

何事にもデメリットがある

当然だが、何事にもデメリットがある。

技術はどんどん進化し、過去にはできなかったことができるようになっている現代だが、ものが全てに面においてよくなっているとは限らないのだ。

僕が、当初この工事を了承したときにその視点が欠けていた。

環境配慮が進んでいる現在、節水トイレがスタンダードな仕様になってきていることにあぐらをかいて思考停止し、そうなることのデメリットを想定できていなかった。

これは何においても言える。

例えば、今は建物の屋根に太陽光パネルを設置することがどんどん普及しており、そのことによるメリット面ばかり吹聴されているが、当然これにもデメリットはある。

一例で言うと、災害時などにパネルがあることによって、倒壊時の被害が拡大する可能性がある。
他にも、メンテナンスや補修が発生するし、それらの費用も人件費や物価の高騰で上がっていくだろう。

何においてもメリットしかないということはありえないのだ。

当然のことだが、たまにそれを忘れてしまうので自戒のためにも記事に残しておく。

結果として、以前この記事で書いたブツとの格闘は、今も続いている。
(いや、さらにエスカレートしているかもしれない)

どうも、今日もブツと格闘している社長です。スティル対峙してます。

それでは、いってきます。

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