「あんのこと」

映画『あんのこと』公式サイト|2024年6月7日(金)全国公開
https://www.annokoto.jp/

一人の少女の希望と不合理な現実を描いた。

2020年6月に新聞に掲載された少女の実話を基にしている。
家庭内虐待、売春、そしてドラッグに溺れる彼女:あん、
刑事や週刊誌記者と出会い、支援を得て
更生し生きる希望を見いだしていた。
その矢先に残酷な運命に襲われる。

実力派である刑事役の佐藤二朗
役者として見事に脱皮した稲垣吾郎
彼らの演技には一見の価値あり。
・・・そして
日本映画に疎い僕としては
これ以上気の利いた紹介は無理しないでと・・・。
監督・脚本の入江悠の作品にはなじみが薄く
主演の河合優実に至っては全く知らなかった。
が、この監督の力量はさすがであるのと
何よりも
河合優実は見事で
見応えのある作品であるという事は書ける!

本年、極楽映画大賞主演女優賞ノミネート。

2024年6月7日 公開


PS
ネグレクト、育児放棄とか
聞くだけで心が落ち込んでしまうような事件が後を絶たないが
丁度読んだ塩田武士の近著のベストセラー小説「存在のすべてを」
も一部それがテーマになっている。
中に事実として書かれていることとして改めて知ったことがある、
その一部を記す。
「国家として児童虐待の対応件数を取り始めたのが1990年度からで、この年度は1101件。
その後、児童虐待防止法の施行や改正、福祉施設の環境整備が徐々に進み、
2020年度には対応件数が20万件を超えている。」

小説では
以前は民事不介入という死角があった過去から
法施行により実態が明るみに出て増加したと指摘しているが
今も見えない部分で多くの被害があるのも事実だろう。
この本もおすすめです!
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