「長崎の郵便配達」

https://longride.jp/nagasaki-postman/

優れたドキュメンタリー

原爆を題材にした
日本のドキュメンタリー映画、番組は複数ある。
そうした中でも
時間的にも観点的にもここまで複眼的にとらえた作品は少ないと思う。

原爆の被爆を受けて生き延びた当時16歳の郵便配達の少年
その彼と1984年に出会い、小説にした英国人作家
この作家の長女が2018年前後に、遺品の中に当時の作家のコメントを含む取材音源を発見
この3つの時間と3人の目を通して
静かにではあるが、強く平和を願う気持ちを
観る者に訴えかける作品。

またこの英国人作家が
映画「ローマの休日」の題材ではと言われた
あの英国マーガレット王女と世紀の悲恋のお相手の
ピーター・タウンゼント大佐であったとは
驚きである。

監督、撮影の川瀬美香
監督経歴にある
NHK BSプレミアム 「失われた色を求めて」:2017年
このTV番組は実は僕はかつて感心してみたことを記憶している。
この番組は名工、染織家・吉岡幸雄氏の番組だが
これに先立ち、同氏を追った映画「紫」:2012年
があることを知り大いに納得した。
https://murasaki.essay.tokyo/


ところで(全く個人的な事ですが)驚いた2点:
エンドクレジットの音楽の所で
・演奏者の名前に
僕が今、楽器を習っている先生の名が出ていた
・エグゼクティブ・プロデューサーの名前が
僕がかつてすごくお世話になる交流があった人
(衛星放送局の元社長)と同じ名前だ。
同人物なのか同姓同名なのか。
不思議不思議・・・


PS
井伏鱒二の「黒い雨」を
半世紀ぶりに読み返すことにした。


2022年8月5日 公開

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