「丘の上の本屋さん」 1 極楽試写会/コラムンの犬 2023年2月9日 15:05 http://mimosafilms.com/honya/ほっこりして、納得して。。。イタリアの美しい村の丘の上に溶け込むようにある古書店でのほんの小さな物語。店主のお爺さんリベロ。そこを訪れる国籍、年齢、思想等々の違いを持つ人々にリベロは「本」を通した「力」というか「ハート」と言ったらよいのか「それ」が存在することは確かだと彼らに教えてくれる。そしてこの映画を見る皆にも。キーになるのがアフリカからの難民である少年とリベロとの本を通した交流とそこに込められた「本は本当に良い」という思い。まったく本好きの僕としてはたまらんですわ。リベロ爺さんを演じるレモ・ジローネ僕は意識してみたことは今までなかった役者だ。1948年生まれということは70代半ば本当にいい味出している。また彼以外の役者が良い意味で演技がうまくはなかったり、あっさりとしていたりと、そういうところがこれまたこの作品の味を深めているんだと思うんだな。そしてこの感触は、、、僕の好きな感触、、、そうだ!僕が大好きな日本の監督「荻上直子」作品の味じゃないか、と。「かもめ食堂」https://eiga.com/movie/41610/はじめ昨年の極楽映画大賞を受賞した「川っぺりムコリッタ」https://eiga.com/movie/93916/そうなんだ、この感じ、僕は好きです。書店の客の中で特に下手でこれまた良い味を出しているオジサンがいるのだが彼が本作の監督・脚本のクラウディオ・ロッシ・マッシミだったということも見た後で知って納得。この監督の作品も本作が初めてだったけれど。リベロは少年に言う、「本は自分で読んでみなければかわからない。本は食べ物と一緒、食べてみなければ好きか嫌いかわからないよね」最後に本作はユニセフとイタリアが共同製作として参加している。だからからと憶測してしまうのだがラストのオチが(ここには書きませんが)、おっとっと、そう来たか、少々ユニセフ色が、、、、とも。まっ。ともかくイタリア映画、好きです。2023年3月3日 公開 #映画 #丘の上の本屋さん 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート