「ルッツ 海に生きる」

極楽試写会のブログのスタート期に当たり
ストックしていた良い作品のなかから
公開直後のものを
立て続けに紹介することにします。

http://luzzu-movie.arc-films.co.jp/#modal

地中海の
けっして豊かではない漁師が主人公。
劇的な展開はないが
心にじっくりと染み入る、これって映画だよなぁ・・・と思わせる作品。
そこには
主人公の人生の喜怒だけではなく
彼が選ばざるを得なかった道、
根底には
地球環境の問題
人種差別問題まで
実は広く深い内容がある。
こうした
重いテーマを内包しているにもかかわらず
それが押しつけがましくなく表現されているという
誠に良作であるんだな。

主役と助演ともに
マルタの本当の漁師を起用したとのことだが
それに驚くと同時に
なんだか納得してしまった。

また、本筋とは関係ないが
マルタ共和国の製作作品としては日本で初めて劇場公開されるとのことだが
このような作品が
マルタという小国(があるんだ)
ということを認識させてくれる
地球親善大使のような作品でもある。


監督のアレックス・カミレーリはこの作品が長編初ということなので
今後に大いに期待をします。

:6月24日公開

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