「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」

https://royalgame-movie.jp/

本年度
極楽映画大賞ノミネート作品か、。

ナチス、ユダヤ、また?
との感は否めなかったが
いやいや本作は
よくぞその視点でその展開で、参りました。

ナチス進行前夜のオーストリーのウィーンから始まる。
僕は知識として当時のオーストリーは一瞬にしてドイツ領になったことは知っていたが
・・・サウンド・オブ・ミュージックのフリークですから・・・・
当時のあの地のユダヤ人、いわゆる金持ち層が多く
不満を募らせていたドイツ系住民や親ドイツのオーストリー人(この表現最近よく聞くなぁ)には
彼ら(ユダヤ系オーストリー人)は目の敵になっていた。
そして
本作主人公は公証人として裕福層の銀行口座を管理していた。(たぶんユダヤ系が多かったと推測する)
進行したナチスは彼からその情報を聞き出し、膨大な財産のはく奪を試みる。
(たぶん彼の立場からして)あからさまな拷問はできないので
ホテル監禁・コミュニケーション、読書等一切ないという心理的な拷問でその情報を聞き出そうとする。
その心理的拷問から彼を救ったのが1冊のチェスのルールブック。
彼は密かにそれだけを読み、いつの間にか完全にチェスのルールを・・・
そして、戦後、移民として船でニューヨークへ、その船上で偶然繰り広げられる世界チェス王者との・・・・
ともかく
おもわず筋を書きたくなっちゃうんですよ。

監督はフィリップ・シュテルツェル。
知らないと思っていたら
『アイガー北壁』(08)、『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(10)、『陰謀のスプレマシー』(12)

名作を多数送り出していた(ドイツ名だから覚えていなかっただけだった)
1967年生まれ。

原作はシュテファン・ツヴァイク
1881年11月28日―1942年2月22日。オーストリア・ウィーン出身。
本作は世界的ベストセラーとの事。

主役はオリヴァー・マスッチ
1968年12月6日生まれ、ドイツ・シュトゥットガルト出身
ドイツ映画賞主演男優賞にノミネートされるなど、
独映画界で知らぬ者はいない存在。
が僕はこれまた全く知らなかったが
ともかく
本作での演技は
アカデミー主演男優賞クラスだと確信いたします!

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2023年7月21日 公開

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