「父は憶えている」

映画『父は憶えている』公式サイト
https://www.bitters.co.jp/oboeteiru/

キルギスの映画。
おっと!来ましたよ、来ましたよ。
キルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバトの最新作であり主演も演じる。
主人公はロシアに出稼ぎに行っている間に記憶を失い、23年ぶりに故郷のキルギスの村に戻ってきた。
そこで繰り広げられる男とその家族を描くドラマ。
人、生活、金銭等々
どの世界でもありうる大小の事柄や問題を
さりげなく表した何とも言えない人間劇がそこにある。

アクタン・アリム・クバトというと
もう10数年前に見た
「明りを灯す人」
明りを灯す人の予告編・動画「予告編」 - 映画.com
https://eiga.com/movie/55196/video/
がすぐに浮かぶ。
本作と同じく彼が監督・主演の作品で
これも期待通り
静かな生活の中に繰り広げられる「人」のもつ「何か」
神髄をそこはかとなく表した作品。お勧めです。

映画も監督に関しても
資料が少なく
周辺情報を記すことはできないので
キルギスに関して調べたことを少し。

旧ソビエト連邦の構成国であり、連邦の崩壊に伴い独立
内陸国で、カザフスタン、中華人民共和国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接する
人口600万人、90%はイスラム教徒
人間開発指数120位の発展途上国であり、中央アジアでは2番目に貧しい国

これが映画です、と言いたい作品。
極楽試写会 外国映画賞 ノミネート作品

2023年12月1日 公開

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