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「グラフィックデザインで独立」するまでのお話し。

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「一人の“何の取り柄もない男(アトオシとデザイン)」が、高校・大学・専門学校・就職・転職をへて、「グラフィックデザインで独立するまでの“心情・理由・成長”」を書いた実話。グラフィ… もっと読む
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何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「序章・はじめに」

------------ お話しの前に伝えたいこと。------------ 本マガジン内のnoteは、「一人の“何の取り柄もない著者(アトオシとデザイン)”が、高校・大学・専門学校・就職・転職を経て、グラフィックデザインで独立するまでの“心情・理由・成長”」を書いた、実話・ノンフィクションストーリーです。 グラフィックデザイナーになろうと決めた、学生時代の出来事、デザイン会社在職中の気づきなど、「現場視点のリアリティと、真面目とカジュアルを行き来する文章」で、こまかく

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第一話 〜高校時代〜」

◎ 1つ前のお話、「序章・はじめに」はコチラ ------------ 01. 美的感覚が芽生える、高校時代。------------ 幼少期から小学校あたりまでは時間の関係(関係ないけど)で、すっ飛ばします。中学〜高校時代。私は六年間、男子校でした。 周囲に男しかいない空間。男子学生たちは、「外部の女性と遊ぶことを得意としたギャル男」か「架空の女性と想像の範疇で楽しむことを得意としたオタク」の二分割に大きく別れていました。そして、私は典型的なオタクになりました。

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第二話 〜大学時代・前編〜」

◎ 1つ前のお話、「第一話 〜高校時代〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 02. 性の境界から学びを得る、大学時代。------------ そんなこんなで漫画を通し、“モノづくり” という人生を奮い立たせるような生き甲斐に覚醒し始めた時、高校卒業の時期を迎える。「漫画なんか描いてたら女の子にモテない!」という考えのもと、一切の迷いなくペンを置く。オートバイで日本を走る、を公式の趣味とした上、“男女交流の聖地” とどこからか聞いた

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第三話 〜大学時代・後編〜」

◎ 1つ前のお話、「第二話 〜大学時代・前編〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 03. 快感を体感したから、イラストレーターになりたい。------------ 珍事を経て、私がサークルオリジナルのTシャツをつくることになった。 その当時は、“デザイン” という概念が自分の中で全くなく、漫画を描いていた流れからの手法として、イラストレーションをメインに進めた。皆の話を聞き、あーでもない、こーでもないといいながら、形にしていく。な

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第四話 〜専門学校時代〜」

◎ 1つ前のお話、「第三話 〜大学時代・後編〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 04. 学んだことは、てめぇ次第。------------ 専門学校に入学し、私を待ち受けていたものは。湧き出るアイデアワークか。頭の中のビジュアルを形にするノウハウか。とんでもない。それは、“挫折” だった。挫折の連続。専門学校は、これから色々と学びたい! と心に決めた人が集まってくる場所で、入学者は素人同然だと思い込んでいた。しかし、周りを見渡すと

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第五話 〜会社時代・前編〜」

◎ 1つ前のお話、「第四話 〜専門学校時代〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 05. 意欲的なマリオネット。------------ 組む。とにかく組む。前方からやってくる、テキスト素材・画像素材を組む。キレイに。ラフ通りに。これぞ、ザ・代理店下請の仕事である。“デザイン” というものが企画ベースで、しっかりとした根を持ち、幹が立ち上がるのであれば、「言われた通りにキレイにやっといて」→「はい、わかりました!」 というやりとりは、アル

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第六話 〜会社時代・後編〜」

◎ 1つ前のお話、「第五話 〜会社時代・前編〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 06. 圧で強化。想いも重なる。------------ いや〜落ちるね。落ちる。決まらないのだよ。転職先が。前会社内ではおじさま方から将来有望しされた若手ホープという評価だったのに。世間からはまったく評価につながらない。なんてことだ。組織内でバリバリやっているそこのあなた様。組織内ではなく、世の中全体からの個人として見られた時、評価はどんなもんでしょうか

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第七話 〜独立の時〜」

◎ 1つ前のお話、「第六話 〜会社時代・後編〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 07. 独立の目的、ゴールを考える。------------ 友人デザイナー。“イ” としておこう。(イロハニの “イ”) 出身の専門学校が同じだった。在学中に彼を知ることはなかった。卒業後、私が転職をした時、OBとして母校である専門学校授業に出た。その場で、“イ“ に初めて会った。目つき、顔つきから只者でないデザイナーの匂い。私は積極的に自分から、知り合

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「最終話 〜デザイナーになる。〜」

◎ 1つ前のお話、「第七話 〜独立の時〜」はコチラ ◎ 「序章・はじめに」はコチラ ------------ 08. デザイナーになる。------------ 「犬も歩けば棒に当たる」という諺がある。まさに。ただただ歩くのではなく、「こういった棒に当たりたくて、歩いている犬ですよ」。自ら具体的に発する。発したその時、その瞬間から、環境は変わり始めるんです。諺通り、何かをやろうとすれば、災難も幸運もやってくるでしょう。でも、環境が変わることに違いはありません。うんうん。