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2020.4.1 再来年春の朝ドラは「りつあん」 初の女性法制局長がモデル ヒロインは新人の俵顕田伊里さん

エイプリル・フール・ニュース07
2019年は、いろいろあって、お休みしました。そろそろ限界なのかもしれません。そして、2020年となりましたが、この年も、エイプリル・フールの嘘はやめようということが言われていて、いったんはやめることにしました。これで引退かなとも思いました。ところが、4月になって、星野源さんの「うちで踊ろう」をみていたら、つい作ってしまいました。なので、本当はエイプリル・フールに間に合っていません。
ところで、内閣法制局にしろ議院法制局にしろ、女性がトップに立つというのは、そう遠いことではないように思います。朝ドラのヒロインのモデルになるということもありそうです。その意味では、あまり嘘ということにはならないかもしれませんが、この時点ではということでご容赦ください。でも、もし法制局の人が朝ドラ主人公のモデルになるという時には、私、ドラマ化のために協力を惜しまないつもりです。その時は、NHKの方、連絡してください。
一方で、アメリカやイギリスでも、法制局的な組織で女性がトップとなるというのは、今世紀に入ってからでした。アメリカでは、我が国の議院法制局のモデルとなった立法顧問局the Office of the Legislative Counselが連邦議会の上下両院に置かれていますが、そのうち下院立法顧問局で、Sandra Strokoffさんが2009年に女性で初の立法顧問the Legislative Counselに任命され、2016年まで在職されていました。なお、Sandra Strokoffさんは、Sandra Strokoff, How Our Laws Are Made: A Ghost Writer's Viewというエッセーを書いていて、下院立法顧問局のホームページで読むことができます(リンクを貼りました。)。この題名にあるゴースト・ライターということを記事では使っています。Sandra Strokoffさんの立法顧問への就任についてのインターネット上の記事として、Kris Kitto, Drafting history, The Hills Published:September 21,2009があります。この記事の中でSandra Strokoffさんがヴァイオリンを趣味としていることが紹介されています。星野源さんの「うちで踊ろう」をみて書いたので、記事ではダンスとなっていますが、このこともヒントにしています。また、イギリスでは、職務内容としては異なるところがありますが、我が国の内閣法制局に相当する議会顧問局The Office of the Parliamentary Counselがあり、そのトップである首席議会顧問the First Parliamentary CounselにElizabeth Gardinerさんが2015年に女性で初めて任命されています(プレス・リリース)。
最後にお断りしておきますが、以下の記事に出てくる組織、人物は、全て架空のものです。実際の組織、人物とは、一切関係がありません。

再来年春の朝ドラは「りつあん」
初の女性法制局長がモデル
ヒロインは新人の俵顕田伊里さん

                            2020年4月1日
 1日、再来年春に始まる朝の連続テレビ小説が「りつあん」に決まったとの発表があった。タイトルは、法律案などの起草を意味する「立案」からとったもので、女性で初めて法制局長になった三宝りつさんがモデルの物語だ。ヒロインは、オーディションで選ばれた新人の俵顕田ひょうけんだ伊里さん(21)が務める。主題歌がoyobi/NARABINIの新曲「素敵な読み合わせ」に決まったことも発表された。
 三宝さんは、学生時代はダンスに熱中していたが、ある事件をきっかけに、法律案の立案の仕事に魅力を感じ、上院法制局に就職。その後、様々な議員が提出する法律案の立案に携わり、一昨年、女性で初の法制局長に就任した。
 ヒロインを演じる俵顕田さんは、埼玉県出身。俵顕田さんは、「本当のことをいうと、法制局のことは全然知らなくて、オーディションに受かったという連絡を受けて、ホームページを見たら、三宝さんを先頭に法制局の皆さんがダンスをしている動画があって、カッコいいと思いました。」と語る。この動画は、採用試験の受験生に向けて、上院法制局の職員がザ・ドラフターズのウィ・アー・ゴーストライターズに合わせてダンスを踊っているもので、ホームページで見ることができる。ちなみに同局の採用パンフレット表紙のキャッチプレーズは「法制局ウチで踊ろう!立案しよう!」だ。俵顕田さんは、三宝さんの「わたくしの履歴書」を読むなど、役のイメージをふくらませているという。「壁にぶち当たっても前向きに乗り越えていくポジティヴな姿勢が素敵な女性です。ダンスシーンもあるみたいで楽しみです。一生懸命に演じますので、楽しみにしてくださいね。」と語った。
 脚本は、人気ドラマ「チコクちゃんに抜かれる」、「スパイは国家公務員」などを手がけた朱徳寺功さんが書き下ろす。「スパイは国家公務員」では、ミッションを終えて帰国した主人公のスパイ梵堂ジェームズと会計課のミズ・ノーと呼ばれる水野主計かずえ係長との出張旅費の精算をめぐるバトルが話題となった。特に英国情報部のスパイとの情報交換のためにバーで飲んだドライ・マティーニの代金が経費として認められず、梵堂が「ずいぶんとドライなマティーニだったな」と呟いた回は、ネットが騒然としたことで知られている。「りつあん」は、これに続く公務員もので、期待が集まっている。朱徳寺さんは、「プレッシャーで大変ですよ。又は若しくはとか法律用語のことを勉強したりとか、政治家が出てくるので気を使いますし。でも、こんなに面白いんだというものができそうです。」と意気込みを語っている。さらに、朱徳寺さんは「ポーっと歩いてんじゃねぇよ」、「これに公費は出せません」などの決め台詞が話題だが、今回も考えている決め台詞があるという。「まだ秘密ですけどね。」
 なお、上院法制局は、取材に対して、「この件については、発表があったばかりなので、お話しすることはありません。」とのことだった。関係者によると、この件を報告した後、議員の間では自分の役を誰が演じるのかという話題で持ちきりだそうである。また、これから依頼してもドラマには出てこないともいわれているが、それでも議員立法の依頼が増えているとのことである。
                                (醍醐譲)


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