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2018.4.1 AIを使った法案起草システム「タツノリ君」制作発表

エイプリル・フール・ニュース06
AIとかをまるで理解していないので、この記事がそもそもちゃんと嘘になっているのかというところからしてよくわかっていません。でも、もともと適当なので、たぶん嘘になっているということで、まあ、大丈夫でしょう。この記事でも、組織、人物は架空のもので、実際の組織、人物とは一切関係がありません。

AIを使った法案起草システム
「タツノリ君」制作発表

                            2018年4月1日

 AIを使って、法案の起草を自動的に行うシステムのプロトタイプが完成し、本日、その発表があった。開発したのは、法情報包摂方法研究所、「ホウ」という言葉が何度も出てくるので、フクロウ研究所と呼ばれている組織だ。
 発表されたのは、ネット上の立法知能を用いた完全自動化総合システムThoroughly Automated Total System Using Net Online Legislative Intelligenceのプロトタイプだ。この頭文字をとって、TATSUNOLI=タツノリと命名されている。「立法ということもあって、タツノリとしたんですね。本当は、そのプロトタイプなので、げんタツノリというのが正式なんですけど。私たちは、「タツノリ君」と呼んでいます。」と、開発の責任者である桑楢そうゆう琴音さんはいう。
 そこで、その実力を示すために、デモンストレーションとして法案を起草してみることになった。記者は、試しに、独占禁止法案ではどうかと提案し、その起草をさせることになった。すると、直ちに、次のような法案が打ち出された。

   独占禁止法案
 (独占の禁止)
第一条 何人も、独占をしてはならない。
 (罰則)
第二条 前条の規定に違反した者は、三十万円以下の罰金に処する。
   附 則
 この法律は、公布の日から起算して二十日を経過した日から施行する。

 桑楢さんは、AIが一番苦手なのは、実は、この法案のように題名だけを与えられて起草する場合に、それがなぜ、何の目的で起草するのかを判断することだそうだ。そのため、目的規定などが与えられて、法案を起草すると、もう少し手の込んだものになるそうだ。「この法案でも、独占を禁止するという意味が分かっていないので、なんだかよくわからないですよね。」そこで、桑楢さんは、タツノリ君に、「独占」を定義したうえで起草するよう指示した。すると、次のようになった。

   独占禁止法案
 (定義)
第一条 この法律において「独占」とは、単独で占いをすることをいう。
 (独占の禁止)
第二条 何人も、独占をしてはならない。
 (罰則)
第三条 前条の規定に違反した者は、三十万円以下の罰金に処する。
   附 則
 この法律は、公布の日から起算して二十日を経過した日から施行する。

 桑楢さんは、「うーん、独り占い禁止法になっちゃったかあ」と呟いて、しばらく考えた後、「これは、既存の独占禁止法(注、正式の題名は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)と、独占という用語が同じで、それとすみ分けを図ろうとしたのではないかと思います。」と解説した。桑楢さんは、AIは、なぜそうしたかということを説明することができないという問題もあるという。「今後の課題ですね。」将来は、提案理由も自動的に作ることができるようにするのも目標だそうである。
 なんともすごい時代になったものである。
                                                                                                                 (堂田華菜)

 訂正してお詫びします。
 1日付社会面「AIを使った法案起草システム「タツノリ君」制作発表」の記事で、「独占禁止法(注、正式の題名は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)」としていましたが、「正式の題名は」とあるのは、「正式の件名は」の誤りでした。読者から「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」は題名ではなく、件名ではないかという指摘があり、調査しましたところ、ご指摘のとおりでした。

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