各駅停車で外回り
またまた久しぶりの更新となりまして、いつもご無沙汰ばかりで失礼しておりますが、皆さま、お変わりありませんか。
昨年の頭から本当にいろいろなことがあり、そのたびに右往左往したり、頭かきむしったり、けっこう息切れしていました。ここへ来て、やっと落ち着けるかな…とホッ!っとしているところなので、久しぶりに近況報告をかねて記事を書くことにしました。
今の会社に入社したのは昨年の2月。コールセンターでの仕事は初めてでしたが、以前から、いつかは経験してみたいと思っていた職業だったので、入社が決まったときは本当に嬉しく思いました。
コールセンターは娘たちとのごっこ遊びでしかしたことがない全くのド素人でしたが、たまたま大募集していた省庁関係の案件で今の会社に入社することができたのは超ラッキーだったと思っています。
私にとって、初のコールセンターでのご案内となる内容は、かなり難しいものでした。でも、スタートして三カ月、オペレーターからLDという、管理者の入り口の立場になったことで、すごく遣り甲斐を感じたし、数か月は意気込んで仕事に取り組んでいました。
けれど、離婚調停もなかなか進まず、もどかしい日が続く中で起きたあることが引き金となって大きく体調を崩し、布団から出られない数日を過ごしました。同じ場所で仕事を続けることが不安になり、一足先に事業所を移った元の女性上司に相談しました。
「いま私がいる事業所へくればまた元気に仕事できるんじゃない…?」
と話をされましたが、いかんせん埼玉県。都内から埼玉へ移動になれば、当然、収入も下がります。ちょうどその頃、時給も同じ、案内は同じ省庁関係のものを紹介され面接をすることが決まろうとしていました。
面接が決まりそうなことをその女性上司に話すと、ぜひ私のところへ来てほしい。いま、組織を変えていこうと皆が一丸となって頑張っているからきっと楽しく仕事もできるはず。OPとしての移動にはなるが、三カ月でLDになれば今より時給が上がる。離婚を控えていて生活費のこともあるだろうし案件はあと1年半以上は続くはずだから…と、わりと明るい未来を想像することができるような感じでのお誘いでした。
生々しい話で恐縮ですが、そのとき受け取っていた時給より250円下がることにはなっても、最終的に三か月後には50円アップになるなら…と、都内勤務から埼玉県への勤務を選ぶことにしました。
労働時間は8時間から7時間に減り、時給は300円ダウン、その条件での勤務は厳しいけれどLDになれば…そう思って頑張ってはいました。配属されて四カ月め、いっこうにLDになるという話が進まないため管理者になるという話はどうなっているのか、女性上司に尋ねることにしました。
「見ての通り、管理者過多でとてもLDに上がる隙間はないんですよ。ここで言った言わないの話をしても仕方ないので止しましょう!」
返す言葉がありませんでした。
離婚して家を出ることが決まっているので、この収入では生活できないこと、また管理者過多というのは話が違うので管理者になれないのなら別のセンターへ移動させてほしいことを伝えしました。すると、その上司から信じられない言葉が返ってきました。
「ご自身の希望で移動してきて、そんなにすぐに次の移動などできるはずはありません。5月から移動してきたのだから最低でも12月までは、満勤で出勤しなければ他センターの面接など受けることもできませんよ…」
というものでした。
「面接を受けることもできないなんて…それならもう退職させていただくよりないと思います。」
そう伝えると…
『そうですか…残念ですが止むをえませんね…』
という返事が。
けれど、とても納得ができる話ではなかったので、事業所責任者であるマネージャーにその事業所へ来るまでの顛末や、他センターへの転属の希望を話し、本当に面接さえも受けることができないのか尋ねました。
「受けることができない…ということはありませんよ。ただ、希望通りのところへ行かれるかどうか、そればかりはこちらではどうしようもないことをご理解ください。面接を希望するところがあるなら、遠慮せずドンドン言ってきてください。何より、仕事を覚えていただいた人材を失う方が企業にとっては損失なのだから」
とのことでした。いくつかの希望をお伝えすると、すぐにひとつめの面接をセッティングしてくれました。
「いちばん時給が高いところは埋まってしまったので、二番めになりましたが、マネージャーは僕も信頼している方なので決まることを願っています。いつもの感じで明るく面接に臨んでください。ただ、〇〇さんの肝いりできたのに、僕がしゃしゃり出てしまって、もしかしたら〇〇さんからの風当たりが強くなるかもしれません。すぐに転属が決まればいいですが、もしかしたら移動まで時間がかかるかもしれないので、その辺は覚悟をしておいてくださいね。」
と言われたその日の夕方、その女性上司に外で話がしたいと呼ばれました。せっかく呼んでくれて信頼していた上司に対して、これ以上は負の感情を持ちたくないな…というのが正直なところでしたが、上司が「話がある」というのに部下が「聞きたくない」というわけにはいきません。
嫌々あとについて外へ出ると開口一番。
「よかったわねーーー!面接きまったのね?!本当によかった!私ね、あなたが移動したいって願い出たとき、12月までは無理だって言ったけどね、あれは別にあなたに意地悪したくて言った話じゃないの。自分から移動しておいて5カ月しか経っていないのに、また移動の希望なんか出したら、会社のことを考えない身勝手な人間…なんていう評価を受けかねないと思ったのよ。うちの会社は大きな会社だから、あなたがいくら仕事に対して真摯に取り組んでくれていたとしても、人柄とかそんなものは加味してくれないのよ。だから、12月までは堪えた方がいい…そう話したの。決して、あなたのことを考えていなかったわけではないし、自分の評価のためでもないの…そのことをわかっていてほしくて…」
ニコニコしながらそう言われました。
落胆と後悔と安堵とが入り混じって、苦笑いすることしかできませんでしたが、なにより腹が立ったのは、そのような人を心から信頼してヒョイヒョイ移動してしまった自分の浅はかさでした。
面接は1時間という長丁場でした。今までの経緯、お休みの原因、離婚のこと、娘たちのこと…
「話したくなかったら話さなくてもええんですよ!」
少しふっくらとした関西弁丸出しのマネージャーにそう言われましたが、社内にいる他の人に迷惑がかからない内容のすべてを聞いてほしいと思いました。そして、もしも、そこまで聞いてもらってもダメだと判断されるならそれはもう仕方のないことだし、ご縁もなかったのだろうと考えていました。
「経歴を読まさしてもらいました。ここの案内はインターネットバンキングなんですわ。あなたがそこではなく一個前んとこで案内されてた〇〇とか〇〇とか、内容的には近いんかな…なんて思ってます。銀行さんやから、それなりの話し方ができる人やないと困るんですけど、音声も聞かせてもらって心配なさそうやし、ぜひ来てください!来週…10月頭の研修からお願いできますか?ぜひ来てほしい思います!」
と、面接のその場で転属が決まりました。
いちばん最初の場所からすればたった150円アップですが、その時と比べたら300円アップの時給、しかも月に一度、一時間早帰りDAY、さらに非喫煙者には月に一度一時間早帰りDAY、どちらも有給です。
それでも、ふたつの電車に乗って行き帰りに要する時間は、なかなかのものだし、二つの満員電車でギュウギュウ揺られていく数日は悪夢でした。けれど、そんな中でワタシはとってもいいことを思いついたのです。
最近のワタシは歳のせいか、はたまたシニアアイのせいか、読みたい…と思って買ってきたはずの本を読む気力がすっかりなくなってしまっていたのですが、通勤の時間を読書の時間にしてみたらどうだろう…そう考えました。
幸い、最寄り駅は各駅停車の始発駅。それまで乗っていた急行電車と比べれば終点まで要する時間は大幅に違います。でも座ってゆっくり本を読むことができるなら、それはもうパラダイス♬。ついでに山手線も内回りはやめて外回りにすればこちらも座れること間違いなし!
初日からはじめの1週間とちょっと、本当にここに通いきることができるだろうか…心配の靄がいつも胸の中でウロチョロしていましたが、今は通勤のストレスもなく、プラス読書の時間ができたこともありニヤニヤしながら電車に揺られています。
昔から直情型の人間なので、ことの真っ只中にいると、つい感情が先行しがちです。ともすると恨み節にもなりかねないため、その最中で記事にするというのはやめた方がいいんだろうな…というのが最近の定石になっています。だから書いておこうと思ったときには、おおかたその問題は片付いた頃。俯瞰しつつあっさりと顧みることができるし、今のワタシにとってはこの感じがいいような気がしています。
今の職場は同じ会社の人全員ワタシを含めみな派遣扱い、行員さんが多いため、電話をする様子を端で聴かせてもらうだけで、勉強になるし、またすごく刺激を受けています。ご無沙汰はしていますが、元気に職場へ向かって、変な汗をかきながら研修を受けていることを皆さんに報告しておきます。
相変わらずのご無沙汰続きで、しかも久しぶりに書く記事が4000文字って、お前は加減ってもんを知らんのか?!って誰かに怒られるかもしれませんが、敲き始めたら止まらない…リンダ困っちゃう状態は相変わらず健在でした…(*`艸´)ウシシシ。
長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。それでは本日はこの辺で…ごきげんよう…さようなら!
おしまい
応援いただければ幸せ。そうでなくても幸せ。どうぞ楽しいひとときを・・・。