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生地は歪むのが当たり前。<図案の段階で意識して描く>が正解!

こんにちは。
今日のテーマは<生地は歪む!>です。
生地が歪む理由については、また別の所で書きますが、
生地は歪むという事を前提に、図案を描くのを推奨します。

繊維関係の方にすれば、当たり前の事なのですが、
生地にプリントする事を、紙にプリントするのと同じように考えていらっしゃる方は結構多いです。

が、全然違います。

生地は3パーセントは歪みます(許容範囲です)。
ガーゼだと5パーセント位歪むこともあると想定しておいた方が良いかもしれません。薄い生地ほど、歪みやすいです。

歪み方も色々で…
斜めに歪むことがあれば、Uの字に歪むこともありますし、Wに歪むこともあります。(流石に歪んでいるのは18年間で一度もないけど、工場の方が言うにはたまにあるそうですよ)。

3パーセントと言えば、左右で3センチくらいの振れ幅があると想像していただくと良いと思います。
ボーダーの様な柄はかなり目立ちます!!!
なので、世の中に薄地のボーダープリントは少ないんです。
(薄地でボーダープリントを考えている方は、ストライプにした方が綺麗にプリントできますよ。ご検討ください。でも、くれぐれもスクリーンプリントしかない工場でプリントしないように…ロータリープリントで加工して下さい。インクジェットも危険です。)

イロイロ書きましたが、
歪むことを安易に受け入れましょうと言っているわけではありません。
歪むことを想定して、図案を描くことを推奨します。

上記にも書きましたが、ボーダーっぽい柄は歪みが目立ちます。
改善方法としては、モチーフを途中で切ってずらすと、加工したときに歪みが目立ちにくいです。
あと、シンプルで単純なモチーフが縦横きちっと整列した柄も、注意が必要…グラフィックにはそういう柄が多いですが、生地にする時は多少アレンジしたほうがいい時もあります。

もちろん、デザイン的に絶対歪みそうな柄をプリントしなくてはいけないという時もあります。そんな時は、加工する工場に必ず、「歪みには気を付けてください」と一声かけた方が良いです。言うのと言わないのでは、全然違います。声をかける事によって、改善方法なんかを教えていただける事もあります。それに、ちょっと注意して加工していただくだけで、仕上がりが変わることはよくあることです。



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