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【ニブセキの息子】同じ保育園2度目の見学で告げられたこと

二分脊椎症の息子3歳の保育園探しの続き。


第6希望までがかなわず、役所から利用調整先として示された第7希望の保育園を見学した我が家。一週間後に役所から「もう一度見学に行ってください」と言われ、また?と思いながら見学に行くことになった…というのが前回までのあらすじ。

今回の見学で、入園の可否のようなものが示されるかもしれないと思っていたが、直接的にはそうではなかった。「直接的」には。

審査用の資料記入のための聞き取り

今回は園長先生と保健師さんから聞き取りを受けた。どうやら、役所が発達支援枠で我が子を入園させるに当たり、審査をしなければならず、それに必要な資料らしい。それって区役所に似たような書類出したような気がするんですけど…。

質問は、どんな遊びが好きかとか、ご飯はしっかり食べますかといった基本的なことから、導尿のときに泣いたりしないかといった二分脊椎症に関することまで。呼び方もたずねられた。

お兄ちゃん、お姉ちゃんに囲まれて

30分ほどだっただろうか。ひと通り聞き取りが終わった後、「せっかくなので、教室の中に入ってみましょう」と園長先生に案内されるままに、家族でズラズラと5歳児の教室の入り口まで。

園長先生は息子を中に入れて、「来年から◯組に入るかもしれないの」と子どもたちに紹介。すると、世話好きな女の子たちがやってきて「◯組だからオレンジの帽子だね」「小さくてかわいいね」と息子をなでなで。みんなで手をつなぎ、教室の中の本棚まで連れて行ってくれたのだ。

5歳にもなると、こんなにも社会性が身につくものなのか。ちょっと目頭が熱くなった。

息子はどうしたらいいか分からず、教室の外の私たちに助けを求めるような顔。でも、いい子を見せたいからか、泣くまではいかない。なんとか耐えて、戻ってきてくれた。

見学が終わり、最後に園長先生は「以前、装具をつけて通ってくれていた子もいましたが、こうやって頑張っている子がいるっていうので、子どもたちにも思いやりの面とか、いい影響があるんじゃないかなと思っています」と言ってくれた。

お互いが、お互いのために

どちらかと言えば、もまれてほしいと思っている我が家。社会に出れば理不尽なこともあるし、うまく折り合いをつけなければいけないこともある。それを少しでも保育園で学んでもらえればと思っているが、逆に息子がまわりに何か与えるものがあれば、それもそれで良いことだと思う。

結局、入園の可否ははっきりとわからなかったけれど、それはほかの子どもも同じ。とりあえずは正式な発表のある2月まで待とう。

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