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アダルトショップに入る時、ドキドキしなくなるのは少し悲しい

性への憧れが強く、「エッチって気持ちいのかな?」や「アダルトグラス持ってる女の人ってどれ位いるんだろう?」など悶々としていた僕ですが、
アダルトショップにも憧れがあった。

「あそこには何が置いてあるんだろう?」とか
「早く入れる年齢になって、爆買いするぞ!」など
色々思っていた10代。

やっと入れるようになったらなったで
防犯カメラを気にしてしまったり、アダルトDVDをじっくり見てたら男のお客さんが同じ列を物色し始め、なんか落ち着かなくて最後までじっくり見たかったDVDのパッケージを置いて、その場を一旦離れたり。

恥ずかしさや、テレみたいなモノで堂々とショップ内で居られなかった20代前半。

そこから徐々に年を重ねるにつれ、恥ずかしさや
テレはなくなり、防犯カメラも他のお客さんも、
もっと言えば男女カップルの目線も気にならなくなった。

どんどんショップに馴れてくるのは当たり前からもしれないが、今年32歳になる僕でもまだアダルトショップでドキドキするタイミングがある。

それは“ショップに入る時”だ。
あのショップに入店する時のトキメキ。
心の隅で言葉にはしないが感じる、「あっ、俺今からアダルトショップ入るんだ。」

けど、やはり人間はどんな刺激にも慣れていくもので、悲しいかな前よりはそのトキメキが薄くなってきたと思う。
まだまだトキメキは心にあるものの、昔みたいに
「うわ~!大人の男のテーマパークに入場や〜!」というような浮足立った感覚はなくなってしまったように思う。

これは少し悲しい。
大人になった証拠かもしれないけど、どうにかこのトキメキは僕がヨボヨボのジジィになっても持ち続けたい。

あの“性のテーマパーク”に入店するのを、マック入るのと同じ感覚にはしたくない。

どうすれば、この感覚を持ち続けられるのか?

「なぜ持ち続けたいの?」と聞かれても明確な言葉は出てこない。
けど、大人になりたくないや、人間として丸くならずにどこか尖っていたいという中2病みたいなものなのかもしれない。

アダルトショップ

ここに無感情で入れるような男の大人には、
僕はなりたくない。

もし街中で無感情でアダルトショップに入る僕を見かけたら、全力で僕の頬を殴って下さい。

大丈夫です。殴って下さい。
その時一緒に「オイ!!どうしちまったんだ!!お前!!アダルトショップに無感情に入るなんて、昔のお前じゃなぇよ!!」とアダルトショップの前で僕のことを説教してください。

僕は、その時ちゃんと正気に戻れるように今から祈っておきます。

けどもし、何も反応が無く死んだ目をしてショップに入っていったら、今の僕ではなく、心が死んで丸くなってしまった僕なので、その時はもう僕のことは気にせず何処かに行ってください…

どうか
どうか僕が尖り続ける男でいられますように
エロの神様!
僕をお導きください。


おれ、ラジオやってる。


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