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かならず「何にとって」役立つかという視点を

人間の体の部位で「最も役に立たないのはどこか?」という記事がありました。

胆嚢や脾臓,また人間の手首にある小さな骨とか,錐体筋とか長掌筋とか,医師たちの面白い意見を読むことができましたし,こんな名前がついたところが体の中にあるんだ,と面白く読みました。

ても最後の医師がこんなことを言っています。

役に立たない臓器は、その環境によって変わってくるのです

扁桃腺が腫れて困る人はいますし,手術で取ってしまう人もいます。でも,抗生物質がない環境にいるならば,扁桃腺があったほうが細菌に対する抵抗力は強くなります。

良し悪しは環境と人体との相互作用で決まってくる,という観点が見られて,この考え方はやはり大切な考え方だと思いました。

もう一つ大切な考え方は「何にとって」という部分を省略しないことだと思います。

心理学でも同じだと思うのです。「内向的であるよりも外向的であるほうが良い」「学力偏差値は低いよりも高いほうが良い」「身長は低いよりも高いほうが良い」というセリフを耳にした時,「何にとって?」ということを考えてみてください。

人生全体にとって総合的に,全ての領域で,どこででも「良いこと」「役に立つこと」なんていうのは,そうそうあるものではないのです。

身長が高いことはスポーツをしたりおしゃれをしたりすることには「良い」でしょう。でも,日々生きていくことに対してはたいして大きな意味を持つわけではありません。

そのように考えていくと,少しだけ気が休まるのではないでしょうか。

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