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研究者用SNS: ResearchGateの話

研究者の間ではよく知られているけれども,そうではない人はあまり知らないネットのサービスというのは,いくつかあるのではないでしょうか。

今回は,ResearchGate(リサーチゲート)というサイトを紹介したいと思います。

ResearchGateは2008年に始まったようです。もう10年になるのですね。私が登録したのは,サービス開始初期の頃かもしれません。

最初はボストンに本社が置かれていたようですが,現在はベルリンになっています。また,マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが出資したことでも知られています。

交流できる

ResearchGateを使うことの一番のメリットは,海外の研究者とやりとりが簡単になることです。

研究者のフォローをする機能もあります。そして,気になる研究者をフォローしておくと,その研究者が出した新しい論文の情報を手に入れることができます(これは,Google Scholarにも同じような機能があります)。

私がResearchGateに登録したのも,海外の研究者とやり取りできる可能性や,海外の研究者をフォローして情報を集めようとしたことが大きかったように思います。いまこの研究者はこういう論文を書いているんだ,とかこういうプロジェクトが進んでいるんだ,ということも(その研究者が書き込んでいれば)わかるようになっています。

質問する

ResearchGateには,質問コーナーも用意されています。「これってそういうこと?」「この尺度をどう思う?」「この統計手法は?」など,簡単な質問であっても,質問をすることで誰かが答えてくれます。

面白そうな質問を見かけたらその内容を読むことで,勉強になることも,知らなかった情報を得ることもあります。

論文がすぐに手に入る

また,何度か論文を検索すると,似たような論文をおすすめしてくれる機能もあります(amazonの商品おすすめ機能のようです)。この機能のおかげで,チェックしていなかった論文に気づく,ということが何度もありました。

気になる論文を見つけたら,そのまま論文のpdf(著作権上問題のあるものは校正原稿とか、印刷前の最終原稿の場合もあります)をダウンロードできることもありますし,ワンクリックで「論文をください」と相手の研究者に依頼することもできます。ただし,相手が応じてくれるかどうかはまた別の話です。

ボスからの年賀状

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